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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

彫刻の秋 

2014/09/08
Mon. 11:40

毎度毎度朝飯前というわけにもいかないから、早めの朝食をすませて朝のうちにひと仕事片づけた。
9月に入ってやっと晴れの日が続くことも増えて、外仕事がしやすくなって少し安心していたら、一天にわかにかき曇り警報が発令されるほどのゲリラ豪雨になったりして、どうもあわただしく落ち着かない。

軽トラにピッタリおさまるくらいの彫刻を運搬することがあって、先週末にその荷造り準備をしていたら、例の如くゲリラ豪雨がやってきて、運搬を断念することになった。
結局、土日がはさまれてしまって、週代わりを迎えた。
「そろそろ中秋の名月あたりじゃないの?」
ワイフが朝食の時にそんなことを云っていた。
今朝はその名月が見れそうな天気なので、これさいわいに懇意の棟梁の軽トラを借りて荷造りを終わった彫刻をいつもの運送業者さんまで運んだ。

9月末には東京まで彫刻の共同搬入がある。
このところ年々経費負担が増え続け、彫刻作家もなかなか厳しい現実と向き合ってギリギリのところで辛抱しながら制作を継続している。
「今年はチョット経費の値上げをさせてもらわないとダメそうですねぇ」
いつもの運送屋さんに渋い顔をされた。
高速料金の改定と燃料代の高騰で、一極集中の事業にしわ寄せがくる。
運送業者さんも、島根から東京までの直通運搬をしてくれるところがどんどん減っている。
今はなんとか経費の値上げですんでいる彫刻展の共同搬入も、業者さんに運搬拒否をされてしまったら、もうその時点で彫刻の発表が継続できなくなる。
小荷物でおさまるくらいの彫刻にスケールダウンするか、発表を断念するか、そのくらいの選択肢しか残らない。
作家によっては制作のテーマもさまざまだから、それなりに工夫して個人対応も出来るだろうが、私は・・というより、吉田夫婦の彫刻はそう簡単に作風を変えることも難しいから、結局は発表を断念するしかないだろうと、曖昧にそんなふうに思っている。
それも時代のながれなのかもしれない。

都市部市街地と田舎の格差がどんどん広がっていると感じる。
世界的に見ると狭い日本で、ここまで諸機能が一箇所に集まったままに過ぎてしまうと、物流のバランスも崩れてしまう。
私など、これからどんどん老化していくばかりだから、肉体的にも精神的にも、そして経済的にも厳しくなって動き難くなっていくし、実材とリアルに触れ合う機会も無くなってしまうと彫刻の鮮度を保つことが難しくなる。
地元密着型の彫刻家で再起をかけてみるのもいいかもしれない。
毎年のようにこの時期になるとそんなことを思いながら制作に励んでいる。

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