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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

縁日 

2014/09/24
Wed. 07:39

1年が過ぎるのは早い・・・と、この時期になるとそう思う。
まぁ、1年に何回かはそんなふうに思うことがあって、その中でも1・2を争うくらい強くそう思う。
彫刻の制作と、万善寺の年中行事と、宗門定例総会(何故かこの時期)とが毎年必ずやってきて、身動きできないほどの窮屈な毎日を過ごすことになる。

毎月24日はお地蔵さんの縁日。
1年に12回巡ってくる縁日の中で、万善寺では9月の24日を一月遅れの地蔵盆にして数珠くりの供養法要をすることになっている。
秋のお彼岸中日もこの時期だから仏事節句や縁日がいっしょになって巡ってくる。
だいたい禅寺には六地蔵さんが安座されていて、万善寺も同様のこと。
だから古くからお地蔵さんの縁日法要が続いている。
賑やかな秋の夜の法要になんとなく子供心にウキウキ興奮してなかなか寝つけない一夜であったことを覚えている。
お釈迦さんのお誕生の話や、かさ地蔵さんの話や、賽の河原の話などの幻燈機上映会があって、子供たちもそれを楽しみにしていた。
本堂の漆喰の壁に映し出される薄暗い絵をドキドキしながら見入っていた記憶がある。
語りは現東堂さんがしていた。
お参りも多くて、大きな数珠の輪に何十人もの大人子供がしがみついていた。
まだテレビもなくてラジオを聴きながらご飯を食べていた時代の話です。

さて、今年の地蔵法要の朝は近づく台風の影響で雨になっている。
風はまだ強くない。
ワイフがセッセとお茶会のくちとりを作ってくれている。
この近年お参りはせいぜい多くて10人程度。
先日も準備をしていたらおかみさんにお参りも少ないからもうやめてしまえといわれた。
前住職の代からことごとく仏事に口を出し続けているおかみさんは、寺の布教や行く末よりも現実の損得で考えを決めてしまうようなところがある。
学生で島根を離れている間に幾つかの仏事がなくなっていた。

大げさな話だが、地球環境といっしょで一度無くなったものの再生には計り知れないほどの苦労がある。
細々とでも続けていればそのうち流行りがぐるっとひと回りしてくるかもしれない。
とくに仏事は一人ひとりの信心の問題だから、お参りが最後の一人になっても続ける必要があるし、お参りゼロでも巡ってくるご縁日にはお経の一声を欠かしてはいけないと思う。

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