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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

彫刻搬入間近 

2014/09/27
Sat. 07:12

吉田家の一部屋にワイフの彫刻制作工房がある。
だいたい8畳くらいの広さがあるが、制作スペースは2畳くらいしかない。
この近年の彼女の彫刻制作工程には乾燥時間が最低半日くらい必要なので、比較的のんびりと時間を調整しながら作業を進めているように見える。
反面、彫刻の乾燥に併せた生活になるので、徹夜の制作になったりすることが多い。
私より若干若いとはいえ普通に限りなくおばあさんに近づいたおばさんだから、体力や体調のことも考えると、無理をして欲しくないなぁと心配になる。
そのうえ、今年はクロが病気になって調子が悪くなった頃から彼の生活パターンが夜行性に変ってしまったものだから、ワイフの深夜制作とシンクロして夜が空ける前からウロウロニャァ〜ニャァ〜にぎやかでしょうがない。

いっぽう私の彫刻制作は、金槌と鉄床と溶接や溶断やグラインダーの切削研磨ばかりでとにかくうるさい作業がひたすら続くから、工場を中心にしてとなり近所の迷惑のことも気遣うと、よほどのことがないかぎり夕方の日が暮れるころにはその日の仕事を終わらせることにしている。
周知の如く、いつもはニートオヤジで時間の融通も自由だから、特にこれていって制作に追われて焦ることもないはずなのだが、1年に数えるほどの大作になると色々気も使うし、せっかくだから出来るだけ妥協の無い納得できる彫刻にしようと思うから、どうしてもギリギリまでメモ帳のデッサンを描きちらし、工場の鉄板にチョークのドローイングをくり返している。
実材に入ったら前日の作業終了にあわせて次回1日の制作工程を決めながら少しずつ彫刻の完成を目指す。
あらかじめ準備万端こまめに制作スケジュールを決めてあっても、結局はいろいろな不都合が生じてなんの役にもたたないことは経験でわかっているから、そういう無駄なことはしないようにして、その時々の流れに逆らわないこまめな短期的予定をつなぎながら制作を続けている。

地元搬入が3日後に迫っていて、ワイフはどうか分からないが、私の方はけっこうそれなりに焦っている。
目先の予定としては本日の半日で実材の制作が終了するはずになっている。
その後彫刻の組立を確認したり展示の構成を決めたり作品の撮影編集などを終わらせる。
ワイフの搬入も手伝うことになる。
もう長いこと彫刻をつくり続けているから特に気持ちの集中が絶えることも無いが、いっぽうで変な惰性と慣れのようなものもあったりして、それが時々つまずきのもとになったりすることもある。
最後まで気を抜かないで緊張しておかなければいけない。
布団のぬくもりにつつまれてクロの甘ったるい鳴声を聞きながら、今は自分にとってとても大切な時なんだなぁと、なんとなく改めてそんなふうに思った。

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