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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

芸術の秋の彫刻展 

2014/10/15
Wed. 07:37

秋の公募展彫刻部に出品をはじめてもう30年になる。
最初の10年は成長期とでもいう感じで、とにかく毎回悩んで毎回失敗をくり返していた。
気持ちが晴れてふんぎりがついて、彫刻に迷いがなくなったのはそれから後。
すすんで野外会場へ彫刻を展示しはじめてからのことだった。
それから今まで、展覧会の会場が変っても延々と野外へ展示し続けている。

10月は毎年展覧会で東京を訪問することになる。
展覧会が終わると彫刻の搬出に出かけて、それからその記憶が新鮮なうちに次の彫刻をつくりはじめる。
それがいい感じにうまくいけば次回の彫刻展へ出品する形態の手がかりがつかめる。
どうも納得がいかなくて消化不良だったりすると、形がハッキリと定まるまで脳みその何処かへしまい込む。
時々思い出したようにそれを引き出してメモしながらかたちが煮詰まるまでくり返す。
そうこうするうちに1年がすぎて、搬入日ギリギリのところまでそれを引っ張って、制作のスケジュールを決める。
最近は毎年こんな感じで綱渡りしながら彫刻をつくり続けているが、自分もそろそろ体力も落ちてきているし、まだ健在の両親のこともあって、何時までも決めたスケジュール通りにうまく事がはこぶということもないし、そういう不安を抱えている。
だから、もしもの時のために秋の彫刻展へ出品できるくらいの彫刻を少しずつストックするようにしている。

いまのところ、さいわいにもそれらの彫刻は日の目を見ないで秘かにささやかに島根の田舎に設置されてそのまま根を張りはじめている。
ひとくちに30年といっても、そのあいだに東京での展覧会のために造った彫刻が30点になったというだけのことで、その点数は決して多くないし、多作ともいえない。
島根の石見銀山で開催されている現代彫刻小品展は5回目を数えるが、それに出品をする彫刻はもう10点近く制作した。
数を造ればいいというものでもないが、彫刻の制作は絵描きが絵を描くような訳にはいかない。

1年に1回の秋の展覧会は、全国から集まった彫刻家達に会えて彫刻の話題で終始する数少ない楽しい数日間のはずなのだが、どこかしら手放しで楽しめないところもあって複雑だ。
島根から共同出品している連中も確実に1年に1歳ずつ歳を重ねている。
10年や20年前の若いパワーは確実に衰えている。
これから10年先のことを思うと、吉田の場合はもう先が見えている。
さて、メンバーのみんなはどうなっているんだろう??
彫刻制作は自分にとってのライフワークだし、やめて撤退することはないだろうが、そのうち制作したくても出来ない事になってしまうことも無いわけではない。

バスで座りっ放しのあと、展示作業で1日中立ちっ放しの足は、豚足のようにむくむくとむくんでいる。
はき慣れたクロックスがちゃんとはけるかなぁ・・チョット心配。

IMG_3163.jpg

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