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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

東京の朝 

2014/10/26
Sun. 10:04

高速バスが珍しく快調に走って、いつもより30分も早く新宿のアルタ前に着いた。
新宿駅南口の開発工事で、この近年バスの発着場がコロコロ変る。

それでアルタ前からコロコロを轢いて西武新宿線のホームまで歩いた。
早朝だというのに東京はすっかり目覚めている。
急行に乗り込んだら女子高生がシートにもたれて眠っていた。
いつもだったら吉田家のキーポンはやっと起き出して朝シャワーを浴びはじめた頃だが、今日は日曜日だからまだ爆睡中だろう。
都会と田舎(というより、キーポン)の勉強事情がここまで違う。
吹奏楽の大会が終わるまでは土日休日関係なく毎日登校していたキーポンが、受験生になってから以降日に日にだらしなくなっている。
なにかしら目標を失ってしまったのだと思う。
親の稼ぎがないから、どうしても希望の選択肢が制限されてしまって、それも仕方のないことなのだが、親の都合で動かざるを得ない本人の事を思うとどうしても一歩踏み込んで進路を押し売りし難いところもあってオヤジの気持ちが萎える。
自分が受験生だった頃は、もういずれは坊主になるしかないと散々云われつづけて受験勉強をしていたから、かえってその反抗と反動で腹が据わっているところもあった。
「やりたくないことはしない!いきたくないところはいかない!」
とにかく、その一念をたよりに、ひたすら脇目もふらずデッサンをくり返していた。
きーぽんは、なかなかそういうわけにもいかない今の学校社会の事情があるだろうから、
「お父さんの場合はなぁ〜」などと軽率に昔話を持ち出すこともはばかられる。
ボンヤリ思っていたら上石神井でその女子高生が降りた。
続いて自分もコロコロを引っ張って降りた。
各駅停車に乗り換えて、その女子高生は1つ目の駅で降りた。
部活かなぁ、勉強かなぁ・・・いずれにしても真面目そうな娘だった。

それから幾つめかの駅のホームに降りて階段を上がって降りて交番の前をすぎて青梅街道へ出るといつものガスタンクが視界に入った。
この近年、1年に1度はお仏壇のお参りも兼ねてワイフの実家へ寄るようにしている。
石神井川にはまるまると太ったカルガモのつがいが数組くつろいでいた。
このあたりの風景は昔と変らない。
ワイフと結婚する前からずいぶん何度も通った場所だ。
彼女の実家のすぐ隣は20年ほど前まで金型の鋳物工場だった。
お父さんの清さんはまだ元気で金型工場を経営していた。
隣近所にもけっこういろいろな町工場や製作所がひしめいていた。
この20年で、全てがワンルームマンションと建て売り住宅に変った。
ワイフの実家も清さんが病気で亡くなってからいろいろあって工場をたたんで昨年から今年にかけて工場を整理した。

界隈はずいぶんと風景が変った。
少し歩くと銭湯があるはずだが今はどうなっているんだろう?
高速バスに揺られながら、眠るまでの間Huluでテレビ東京制作の30分ドラマをみた。
懐かしい東京の町が映っていた。
数年前にはその近所でノッチやなっちゃんと父娘で大騒ぎしていた。

まだ東京で暮していた若い頃もそんなに友達がいっぱいいた方でもないが、最近は接点も途絶えて、付き合いもないような微妙な付き合いがかろうじて絶えないでいるほどになった。
いつものことだが、それほど自由な時間があるわけでもないし、一人であてもなくプラプラしていた方が気楽なこともある。
そういうこともあって特に誰に知らせるわけでもないまま上京したのだが、この度は、やたらと世話を焼きたがる旧友がいてこれからひと晩賑やかになりそうだ。
何もしないわけにもいかないからグレンリベットの12年を買っておいた。
東京辺りだと1000円は安いだろうが田舎はそういうわけにいかない。
高い買い物だがさて、それでどんな思いでが買えるかどうか・・・楽しみである。

IMG_3369.jpg

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