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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

〜のにシンドローム 

2014/11/12
Wed. 10:01

そろそろ冬支度が本格的になりはじめた。
島根は1日ごとに天気が変りはじめ、石見銀山では紅葉も見頃になってきた。
大森小学校でのコンサートが近づいて、チケットの販売も佳境に入っているはずなのだが売れ行きはサッパリ。
朝に昼に夕方にアチコチ回っているがなかなかお目当ての人と逢うことができなくて苦戦している。
高校生以下が無料ということでも、ちょうど学校の試験があったり新人戦や受験やコンクールや学習発表会や、まぁ子供たちなりに忙しい毎日の最中で冷む風の吹く晩秋の夜にコンサートへ出かけようという余裕もなさそうだ。
当日の暖房用に借りたストーブを仕事の途中に小学校へ運んだ。
ちょうど先生方は職員会議中で、子供たちは一輪車で遊んでいた。
彫刻のワークショップでつくった石の花鉢が花壇の脇へ並べられていて雨水が溜まっていた。
石彫の道具を貸しておいたから、あれから昼休みや放課後の時間を使って子供たちがコツコツ穴を叩き広げているらしい。
校務技能員のオジサンや職員の皆さんと相談して、適当な時に水抜きの穴を空けておこうと思う。
小学校の近くにある精練所後の遺跡が紅葉でキレイだった。
幼稚園の隣の落葉松もキレイに色づきはじめていた。

チケット販売も成果が出せないまま工場へ帰って、そのまま倉庫の片づけにとりかかった。
ずいぶん長い間貸してもらっていて整理もいいかげんなまま散らかっているので、家主さんから整理しろとの指令が下った。
自分のものなら取捨選択してサッパリとゴミにしてしまうが、家族のものまでそうするわけにもいかないからズルズルと整理できないまま月日だけが過ぎてしまう。
じゅん君の荷物になっちゃんの荷物。
それにワイフの彫刻が一番場所を取っている。
とにかく荷物移動のルートを確保する必要があるから耐火ボードの壁を一つ抜いた。
これで大きな収納棚やワイフの彫刻が台車で移動可能になる。
日も短くなってすぐ日が暮れる。
それなりに気持ちばかりは焦っているつもりだが、だからといってどうなるわけでもないし、なるようにしかならない。

こういう時に、ふと気を抜くと知らない間に「〜のにシンドローム」に陥ってしまったりしている。
あぶないあぶない・・・坊主にあるまじき邪念である。
仏教では「二利同時」の実践を提唱している。
自他共に幸せを感じられるための行いを心がけて生きることこそ仏法興隆の原動力となる。
ボロボロの布を巻き付けただけのみすぼらしい法衣で雲水修行に励む僧侶に、あまりにも気の毒だからと自分の着物の裾を破り取って法衣の繕いの足しにでもしてくれと差し出し施した、これもみすぼらしい様子の人があった。
この行いが布施のはじまりとされている・・・が、定かではないものの、まんざら間違っているわけでもないと思う。
財を施すだけが布施ではない。
一歩引いて自分の周囲を見渡すと二利同時は、至る所に見つけ出すことができる。
「オレはこんなに頑張ってチケットを売ろうとしているのに、だれも買ってくれない・・」
なんて、思ってしまったりするともう坊主失格だね。

IMG_3539.jpg

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