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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

心のささえ 

2015/01/04
Sun. 10:44

お正月の3が日がアッという間に過ぎた。
物心ついてからこの歳になるまで正月を寺で過ごしている。
あたりまえのことだが、一般の俗世間の正月とはずいぶん趣が違っている。
私の場合は寺で生まれ育っているから仕方がないとしても、我が家の家族にまで私と同じような正月を強いることは出来るだけ避けたいと思っている。
一日の日が暮れて次の日の朝が来るだけのことで、別段いつもとかわりない毎日が過ぎていくだけのことだと思うが、世間はなかなかそういう訳にはいかないままそれぞれの正月を過ごしている。

寺の老僧夫婦の正月は、実に見事に厳しいものとなった。
原因はわかっている。
高齢者の精神的肉体的ストレスによる断続的躁鬱ヒステリー症候群(そんな病名無いだろうけど・・)というやつだ。
肉体の衰えによる様々な不具合は盆正月関係なく日時も関係なく予測不能状態のまま突然やって来る。
そもそも、日頃はほとんど1日中ゴロゴロと寝て暮す東堂さんがお正月の浮かれ気分で夜更かしをしたり酒を飲み過ぎたりで不摂生をする。
雪に埋もれて缶詰め暮しを強いられているおかみさんは好きな野良仕事も出来ないで毎日続く我侭な東堂さんを相手の引きこもり生活が我慢できなくなる。
そこへきて、万善寺壇信徒年始会で落ち着かないし、今年はじいちゃんばあちゃん子のじゅん君まで暮れから寺へやってきてそのまま寝正月を決め込んでしまった。
住職でもある私は、このような万善寺の正月に正面から向き合うしかない。
祝献の朝課もジジババの様子を見ながらおつとめすることになった。
出来るだけ平穏に波風を立てないようにさり気なく取り組んだが、結局おかみさんの強烈な介入によってそれもドタバタで終わった。
きわめつけは、東堂さんの1月1日救急通院。
正月気分で高揚の精神は収まることなく、それにおかみさんの過剰介護が油を注いで、その後毎晩のように深夜のひと騒ぎをつづけて今に至っている。
老僧夫婦の正月は完全に日常の平穏な暮しから逸脱してしまった。

無駄にジタバタして生き長らえようとするのもまわりに迷惑をかける一方で良いことはひとつもない。
東堂さんの訪問介護もそろそろ限界を迎えているような気がする。
この備忘録blogをふりかえると、毎年、確実に正月の厄介事が増えていることがよくわかる。
万善寺は今年がひとつの山場になるだろう。
キーポンとのビデオ電話が唯一の心のささえになっている今日この頃であります・・

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