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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

戒名 

2015/01/12
Mon. 09:17

本日は友引になる。
いつの頃からか、友引の葬儀を嫌うような風習が広がった。
これは仏教的に云えばなんの根拠もない民衆信仰のひとつになる。
だから、坊主の立場としては友引の葬儀もノープロブレムなのだが・・・
あまり坊主の立場をごり押ししても摩擦のもとだから、こういう時はだいたい素直に「ハイハイそれではそのように・・」などと喪主さんや地域の意向に逆らわないよう務めている。

それで、昨日からどうも空模様が危なくなって、赤来高原はひと寒波やってきそうな雰囲気だったから、ボクのいとしい結界君を境内下の駐車場へ止めておいた。
今朝になってみると軽く10㎝以上が一晩のうちに積もっていて、日頃カンの鈍いわりにはこういう時に限って予想が的中したりしてしまう。
さて、今夜が本通夜で明日が本葬。今日は入棺出棺に荼毘。雪の降る中、大衣を着たり脱いだり忙しくなりそうだ。

このたびの故人は、生前は万善寺に良く尽くしていただいた。
もともと寺前の組内にお檀家さんが少ない上に、代替わりでそのまま空き家になってしまったり、独居暮らしが増えたりで、現在残された3軒が通年にわたって寺まわりの身施に汗を流していただいている。故人はそのうち最長老の一軒だったのだが、寺の老僧と似たような歳なのでもうずいぶん前から年中行事のお参りも遠ざかっていたところだった。
まだ元気な頃は、寺の催事の度に帳場を引き受けていただいて、庫裏の表向きの用事を片づけていただいていた。老僧と遅くまで酒をくみかわして、暗くなってからヨチヨチと帰宅していらっしゃった。とても温厚な方で、檀家衆の末席におとなしく静かに座していらっしゃるような方だった。

数年前におくさんが亡くなっていらっしゃって、そのおくさんとうまくつり合うように戒名を考えさせていただいた。
私の場合、道号で生前の人徳人柄をあらわし、戒名で生前の名前を一字残させてもらうように計らっている。
この度は、いろいろ生前のお姿を思い出しつつ「頌」の一字を使わせてもらった。長い間万善寺へ尽くしていただいた信心に少しでも華を添えることが出来たらいいなと思っている。
さて、気に入ってもらえるといいんだけどなぁ・・

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