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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

褒める 

2015/01/15
Thu. 05:38

私は、田舎の過疎地の小さな山寺の住職でもあるが、一方で彫刻を造ったり彫刻の展覧会を企画したりもしている・・・というより、そちらの用事というか仕事というか、とにかく、彫刻に関係している時間の方が圧倒的に多いような気がする。
それほど、住職の務めをはたしていないことになるし、まぁ、ようするにヒマな坊主だということだけど・・・

小さい時からなにかしらモノを造る事が好きで、身の回りのものをいろいろ工夫してかたちにしたりしていたが、学校で勉強するようになってから絵を描くということが断然多くなってそれが高校を卒業するまで続いた。絵を描くということもキライではないがやはりモノを造る事の方が楽しくて集中も続く。それで結局いろいろあって30歳前から本格的に彫刻を造るようになった。

良く覚えていることに、小学校に入ってすぐの頃教わった色紙のちぎり絵がある。
若くてキレイな女の先生が担任で、その人に図画工作を教わった。たぶん、今にして思うと、小学校で図工が好きになったのも元はといえばその女の先生が好きだったからかも知れない。それはさておき、その先生のちぎり絵の話の中に印象派から新印象派の画家達の話が出てきた。記憶違いかも知れないけど、たしか画集のようなものを持ってきてどんな絵なのかを見せてくれたりもしたようなきがする。そのことがずいぶん強く記憶に残っていて、彼等の色使いや筆の表現技法が当時どれだけ革新的なものだったかということを、それから後の勉強でだんだん理解出来るようになった。

小さい子供相手にものの理屈を理解させようなんてなかなか出来ることではないし、実際、まだ子供だった私も印象派の理屈など分かるはずもない。それでもなにかしら色の点を並べ広げることで出来上がるような絵もあるんだなということくらいは分かったような気がした。
スキこそモノの上手・・というが、小さい頃は絵のことになるとことごとく褒められておだてられて育っていたような気がする。
子供が本格的に最初に接する大人は、幼稚園とか小学校の先生だと思う。
やはり、親とは違う他人の大人が親身に褒めてくれたりすると子供ながらに嬉しいものだ。だから、才能とか能力とかそんなものは関係なしに、子供の時に上手におだてながら育てていけばある程度のところまではだれでもそれなりに好きなことが出来てそれがいい感じで育つと思う。

あと3ヶ月足らずで末娘のキーポンが一人暮らしを始めることになるだろう。上の3人の子供たちはもうすでにそれなりに独立してほぼ自力で暮しはじめている。結局一人も坊主や彫刻家になる子は育たなかったが、自分で好きなことを見つけて好きなように仕事を選んでくれている。
節操のない親だから、我が子のことになると結局見境なくあれもこれも褒めすぎてしまった気がしないでもないが、まぁそれはそれで良かったと思う。

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