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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

新調とおさがり 

2015/01/21
Wed. 09:47

仮通夜1日目を終わった。
途中、結界君の調子が悪くなってスタンドへ駆け込んだら、どうも部品の老朽化が原因で警告ランプがついたらしい。
走行距離5万kmの中古を手に入れて、2年目足らずですでに10万km突破という酷使に耐えてくれているから仕方のないことだろうと納得しつつ代車を手配してもらって帰宅したら、ワイフが広島風お好み焼きをつくって待っていてくれた。

こんどの喪主さんは、馬車馬のように働いて、一方で高齢のお母さんを長い間介護されていらっしゃったから、なかなかお寺のお参りも出来ていない。
私など、会話もほとんどないからそのお宅の事情など全くわからないままのお付き合いが続いていた。
葬儀に際して、本気で過去帳を開いたりお墓の場所を聞いたりしてみると、この度亡くなったお母さんのご主人は万善寺によく尽くしていただいていたようだ。
現代社会の信心は一家の代表がせっせと寺の行事に働いておけばあとは何とかなるだろうというような都合のいい解釈になっているところもある。
そもそも信心とは家の代表がひとくくりするようなものでもないし、一人ひとりが信じる心を持つところに意味があるのだが、なかなかそういうふうにわかってもらえないところに現代仏教の説得力の弱さを感じる。

お経の内容を解釈していくと、ほとんどが如何に生きるかというあたりに主眼をおいた教典だということがわかってくる。
人生の躓きのささえになるような教えがお経の随所にちりばめられている。
坊主は仏様の教えをひたすらくり返し音読して信者に伝え、その時々に生きるための対処を教典から引き出しながら布教に励んでいるはずなのだが、さて、私などどれほどのことが出来ているのか・・・
こうして、お葬式や法事のことばかりに坊主の役目が偏ってしまうと、本来目指すべきおつとめの主体がますますあらぬ方向へ逸れていってしまってなかなか元に戻すことが難しくなってしまう。

戒名のお話とこれからあと四十九日や年回の意味をお話しさせてもらった。
はじめて知ったような神妙なお顔で聞いていらっしゃった。
お仏壇や仏具の意味やお供え物の事もお話しておいた。
これから少しずつ信心の心が目覚めていただければいいと思っている。
ワイフが新調してくれたコーヒー用のポットでティータイムをしてから、墨を擦りはじめよう。
最近、墨の減りがはやい。子供の使っていた書道用の習字道具が大活躍している。

IMG_4295.jpg

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