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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

斎膳 

2015/01/25
Sun. 15:10

そもそも、お檀家さんの少ない万善寺のことだから、当然法事の数も少なくて、だから片手間住職がノンビリと時間をタップリ使って大きな彫刻を造ることが出来ているわけだ。
ところが、最近やたらと法事や仏事が重なって、2日に1回は万善寺へ通勤したり泊つきの出張をしたりしている。
こんなことは、副住職時代も含めて記憶がないほど希なことだ。
吉田家のこともヒマなオヤジなりにあてにされているようなことが無い分けではないし、けっこう毎日があわただしく過ぎている。

昨年から決まっていた早朝からの法事をすませて先ほど帰宅した。
日曜日だし、吹奏楽のコンサートがあるということで、人間は留守にしていた。ネコチャンズはオヤジの帰宅を知りつつ出迎えてもくれないで、完全に無視された。
一人寂しく改良衣を着替えたり頭陀袋を片づけたりして少し落ち着いてから斎膳かわりの折りをひらいてみた。
全て施主家の手づくりはとても珍しい。
煮しめ中心の弁当は奥さん作。おでんはご主人作。
それにかたちばかりのお布施が添えられている。
なかなか心のこもった手厚いご法事だった。

最近の斎膳は、ほとんどが仕出屋か料理屋さんの法事弁当になった。
自宅のお仏壇の部屋に親族が集まって法事のあとのお供え物のおさがりをいただきながら施主家手づくりの斎膳をいただくなどということは、1年に1度あるかどうか・・・

「町内の寄り合いがありましてねぇ。高齢化も進んでいるし、そろそろ弔いごとのお手伝いも組内だけでは難しくなりましてなぁ。斎膳のお品書きも写真まで撮ったりして残しておきましたが、さて、代替わりがうまくできるかどうか、なかなかむずかしいことです・・」
昔ながらの習わしを自分たちの代で無くしてしまうのも忍びないし、次の代へ申し送るには勢い余って余計な口も手も出てしまって若いものに嫌われたりもして、なかなか世代交代が難しいままJA葬祭に一括丸投げの楽な選択肢に落ち着きそうな様子らしい。

煮しめやお漬物は家ごとに味も違って、それが坊主にとっては法事の楽しみでもあった。
老僧など、そのようなことはいまだに良くおぼえていて、赤飯は○○さん、粕漬けは○●さん、●●さんの香茸は美味い・・・などなど、元気な時はそういうことを思い出しながら晩酌をしたりしている。
いただいた煮しめ弁当も冬の寒い時期だから1日くらい平気でもつ筈だし、明日も七日務めに出かけるから、ついでに万善寺の老僧夫婦へ持っていってあげようと思う。

IMG_4309.jpg

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