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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

自分の可能性 

2015/02/17
Tue. 07:49

幸か不幸か、吉田家の子供たちは親の職業を引き継ぐような受験勉強をしなかったし、そういう職業を目指そうともしなかった。
まったく縁がないという訳でもなかったから、時々若干専門的な会話があったような気もするが、お互い真剣に悩むほどのことでもなかった。
親としては、学費の心配をすることに専念しておけば、あとは自力で何とかしてくれるだろうと子供に過度な期待をしないですんだ。
こういう子育てがはたして良かったのかどうか、今のところ答えらしきものも結果らしきものも出ていない。
最後の一人が、これから学生生活に入って社会人になるまでにはまだ間があるし、なんと長男に至ってはアラサーど真ん中でいまだに決まった職業もないまま目先の現実にフラフラ振り回されている。
もっとも、親である私自身が似たような経歴で今に至っているから他人のことでとやかく言える立場でもない。

島根大学の卒業制作展の情報はワイフから流れてきた。
新聞を拾い読みしていたら展覧会の記事を見つけたのだそうだ。
ほぼ毎年そんな感じで、何かしら何処かしら展覧会情報が入って、急きょスケジュールを調整してあわただしく出かけている。
ようするに、島根県に在住して彫刻を造っている自分自身が、それほど県内の美術関連諸団体や諸機関と縁遠いところで制作活動をしているということだ。
いっぽう、そういう立場でいると、かえって教育機関や組織団体の中でモノを考え各種活動をしているみなさんの現実が、比較的シンプルにざっくりと見渡されてしまうところもある。
たぶん、当事者の皆さんはほとんど気付かないまま教学共々それぞれの世界を構築していらっしゃるのだろう。
学生さんたちの卒業制作展を観てまずはそのような感想を持った。
とても多くの助けや協力があって展覧会が出来上がったのだろう。

それにしても、近年の地方大学の教育学部のそのまた一部の学生さんが美術を勉強されて造形の水準を保った作品の制作をして、一方で教育の実習もくり返して研究論文も書いてたった4年で卒業されるということは、何と忙しいことだろうと感心してしまう。
私にはとても出来そうにない。
さて、今の自分はどうかというと・・・
コツコツと地道に彫刻を造りつづけること。
家業の坊主を引き継いで、ジジババと付き合いながら、我が子の学費の算段をする。
何も世間のタメになるようなことをしていない。
それが改めて具体的にわかっただけでも展覧会に出かけてよかった。

できれば、それぞれの表現活動は続けてもらいたいね。
せっかく何年もかかって完成させた表現の第一歩なのだから、もうしばらくは自分の可能性を磨いてほしいね。

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