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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

萩往還まつり 

2015/04/18
Sat. 09:26

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石見銀山遺跡を、保存修復の一面でとらえることなく、現在進行し変化しつづける遺跡造形物に彫刻的芸術性を高めることで、職人工人の確かな技術に芸術的造形感を加え鍛えることは、石見銀山文化活動発展の主軸となるはずであると確信出来た。
同時に、彫刻素材としての福光石の魅力を、彫刻家としての立場から制作を通して実践的に検証する意義を認識した。
世俗の利益に流されることなく、地元の逸材を物資人材両面から育成することの大切さを実感出来た。
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上記は、昨年石見銀山で開催の現代彫刻小品展を助成していただいた組織への報告文の一節。
結局、彫刻家としての立場からみると事業そのものは充実して満足のいくかたちで終了したと思っているが、予算的には賛助金が予定の半分しか集まらなかったり、助成母体からの事業内容見直しの提案が加わったりして、総予算を補正することになって自己資金を食いつぶしてしまった。そういう訳で、今年の現代彫刻小品展は石見銀山から撤退し、不本意ながら規模縮小で継続することになった。
ようするに、この事業の発起人であった吉田の人望の無さがハッキリとバレてしまったということになる。
たまたま巡り合わせで老僧夫婦の体調も転換期を迎えているし、気持ちを切り替えるには都合のいい時だったかもしれない。

今度、島根の仲間と一緒に大小の彫刻を持って萩の明木で小さな展覧会をすることになった。
明木在住の萩焼陶芸家内村さんが発起人になって12年続く往還まつりは、益々規模が拡大して、今では萩市の市長までまきこんだ春の大イベントになった。
地元の有志でコアなメンバーが8人ほどいらっしゃるそうだ。
陶芸家の会長が出店のクラフトマンをチョイスし、元銀行マンが会計を仕切り、市役所職員が事務をまとめ、イラストレーターが手弁当で販促を一手に引き受けなどなど、それぞれに自分の得意分野を持っていて、それが自分の務めだと信念を持って企画実行に汗を流していらっしゃるのだそうだ。
ちょうど10年目の節目の時、祭りの継続には世代交代が不可欠だと話し合って、その後は2年ごとに事業の見直しをしながら継続の是非を検討していくのだそうだ。
この度島根の彫刻に声をかけていただいたのも、現会長の内村さんが長年秘めた企画の実現に一歩でも近づけるためだということらしい。
これでたいした反応もなければ企画失敗ということで次回のお誘いはなくなるだろう・・というより、事業そのものの打ち切りがあるかもしれない。お祭りだからと云う程度で気楽にいられない責任の重さを感じる。

「金儲けで始めたことじゃないからね。それでも予算がないと出来ることじゃないし、会計の透明性がないと長続きしませんよ。住民はみんなただ働きしてるんだから・・」
コーヒーを飲みながらの会長のひとことが重かった。
夢と希望と理想だけでの事業はつぶれるね。
作陶活動で生活する工芸作家のしたたかさをもっと見習わなければダメだと痛感した。

たったの2日間ではありますが、島根の彫刻メンバーが小さなまちかど展覧会を行います。
お近くの皆様は、是非明木へお出かけください。

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