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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

お大師さんのご縁日 

2015/04/21
Tue. 21:27

石見銀山のマイホームへ帰ったら、ネコチャンズが出迎えてくれた。
台所から夕食の仕度の音が聞こえてきた。
それで朝から1日の重たい気持ちが吹き飛んだ。
こころのつかえが取れたせいか、ホワイトベルグをアッという間に3缶空けてしまっていた。
だから、今はとても気持ちが良くてhappyだ。
いつのまにかクロが書斎の定位置でマッタリしている。

21日は弘法大師さんのご縁日に当たる。
それで毎年4月の縁日法要に出かけている。
弘法大師さんは真言宗で、万善寺は曹洞宗で、縁日法要をするのは臨済宗で、お大師さんをお祀りしていらっしゃる八十八ヶ所巡りの施主さんは浄土真宗の信徒さんもいらっしゃるという、なんとも仏教的なグレーゾーンの広い曖昧な地域大衆の仏経文化信仰がいまだに息づいているところが田舎らしくて良い。
私はそこで老僧から引き継いだ塔婆回向を受け持っている。回向の経本は西国三十三ヶ所で、これは天台宗をベースにして宗派を越えた寺院巡りの歌で構成されている。お大師さんの四国八十八ヶ所巡りの島根山間部限定バージョンの縁日法要で西国三十三ヶ所の経本を使って塔婆回向をするという、支離滅裂な法要へ出かけた訳だ。

老僧は希に見る重篤な胃潰瘍で入院し、投薬の内科療法で退院できて今に至っている。
末期ガンの病根をかかえながらだましだまし生きているから、いつ死んでもおかしくない。
その末期ガンが胃潰瘍の悪さをしていると勝手に疑って決めつけているおかみさんの何かに取り憑かれたように脇目もふらない過剰な介護が凄まじい。
胃潰瘍は、食事の制限よりむしろ精神的ストレスの軽減を推奨すべき治療だとドクターに言われているのだが、おかみさんは聴く耳を持たないまま素人診断で自己満足の介護にハマった毎日を過ごしている。
90歳の老夫婦の日常生活がこういう状態で続いていて改善できないから、私が強制介入することにして今に至っているわけだ。
お大師さんの法要を終わった後、お土産の茶飯を食べながら1時間ばかりのティータイム。
都合よくおかみさんは別の用事で座をはずしているし、久しぶりに雲ひとつない快晴だったので、日光浴がてら庫裏の縁側で老僧と過ごした。暖かい春の風が心地いい。老僧はしきりに深呼吸をしつつ、茶飯をほうばり、バナナを食べ、プチトマトをパクつき、番茶をすすり、なかなかの食欲だった。
もうしばらくは生きていてくれそうだ。

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