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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ねこ 

2015/05/12
Tue. 20:10

前日の夕方から人と会う約束があって、その場所は寺より石見銀山の方が近かったから、そのまま自宅に移動して久々に石見銀山で朝をむかえた。

帰宅は真夜中に近い時間で、ワイフはもう自室で眠っていた。
出迎えてくれたのは脱走の常習犯のクロ君だった。ネコのことだからイヌ並にちぎれるほどシッポを振って媚を売ることもないことはわかっていても、脱走の失敗がわかるとサッサと何処かへ引きあげてしまって、あまりにあじけない態度に少々寂しい思いをした。
土間から部屋に上がると、テーブルに夕食が用意してあった。
少し前に電話で野菜が食べたいと愚痴を言っていたことを覚えていたのだろう、野菜タップリのおかずが並んで、ホタルイカの沖漬けが添えてあって、これを見たらヤッパリ麦とホップがほしくなった。

夜半から風が強く吹きはじめた。
時々凄い音もしはじめて、その度に目が覚める。
朝方になってワイフのネコチャンズを呼ぶ声で目が覚めた。
しばらくして、いつになく厳しい顔で叱られた。
「あんた、お風呂のドアをチャンと閉めてないからネコチャンズ、逃走しちゃってるじゃない!」
とんでもない濡れ衣だよ!それは・・・
寺を出る時にシャワーを済ませていたし、帰宅も夜遅かったから風呂のドアに触ってもいない。必死で弁解をしてなんとなく無実をわかってもらえたようだが、久々の我が家だというのになんとなく目覚めが悪い。
それでも野菜タップリの朝食を作ってくれたので、さりげない愛情に少し気が晴れた。

夜の風が朝になって少し落ち着いたら、急に雨足が強くなった。
その頃、白が裏口の方で「ただいまぁ〜」と鳴いた。抱き上げると背中が少し濡れている。それからしばらくしてビッショリと濡れたクロが玄関から帰ってきて「部屋へ入れろ!」と鳴いた。
ワイフも私も出かける間際だったので奴らに鳴声一つでいいように使われつつ、それでもひとまずホッとした。

それから午前中いっぱいは、つなぎを着て現代彫刻小品展や現代彫刻振興委員会の用事を済ませた。
工場の入口に立てかけてあった12mm厚の鉄板が見事に倒れて、その前に置いてあった色々なものがペチャンコにつぶされていた。あんなに重たい鉄板が倒れるくらいだから、昨夜の風は相当に強かったようだ。
雨の中、倒れた鉄板を人力で起こしたらクラクラした。まだそれなりの力や体力があることはわかったが、もうそろそろ無理も出来ないということも気がついた。

いつもだったら、仕事の無い時も工場にこもって小物など生活費の元を造ったりしていたのだが、最近はそれも出来ないまま寺暮らしが続いている。
鉄で造った在庫も残りわずかになった。

IMG_5283.jpg

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