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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

老僧が枯れる 

2015/05/13
Wed. 20:56

老僧がまた入院した・・というより入院させた・・というより入院させられた・・・
解釈や立場の問題で、なかなか言い回しを一つに絞れないでこまってしまうが、とにかく今は寺じゃなくて病院で寝ている・・はずだ。

今週に入ってから食事が咽を通らなくなった。
それに水分もほとんどとらなくなって、1日でコップに1杯飲むかどうかの状態が続いた。
おかみさんは、何とかしてメシを食べさせようとしたり水分をとらせようとして老僧をいじめまくっていた。
ほしくないものを無理やり押し付けるのもどうかと思うから、2人の様子を空々しくながめていることもなかなかつらかった。

この数日間の様子から判断して、訪問介護さんと相談して、通院するところまでは決めた。
あとはドクターが判断することで、私はそれに従うことにした。
年寄りが水も飲まないでメシも食べないで寝てばかりいる訳だから、瑞々しさなど期待できる訳もなく、日々しだいに枯れていく様子が手に取るようにわかる。
遂に断食即身成仏を決め込んだか!
遺偈(坊主の遺言)の一つでもひねり出したか!
と、いっしゅん老僧の高僧ブリを期待したのだが、別にそういう訳でもなかったようで、入院はイヤだとか、3日で帰れるのかとか、この期におよんでジタバタと聞き訳がないまま、いつのまにか病院仕様のパジャマに着替えさせられてしまっていた。

ちょうど、今のネコチャンズが吉田家にやってきた年の2月に永眠した犬のシェパ爺の最後の一週間に状況がよく似ていたので、今回の通院も運良く点滴程度で納まるようだったら、赤来高原をぐるっと一周ドライブでもしてやろうかと思っていたのだが、それもひとまず流れてしまった。
シェパ爺の最後は私が一人で看取った。
荒い呼吸がしばらく続いて、それが少しずつ静かになって、私を見つめた視線の焦点が泳ぎ、それから息が絶えた。とてもステキでカッコイイ死にザマだった。
彼の大きな瞳に見つめられながら最後を看取ることが出来たことは良い思い出として記憶に残っている。
出来たら、老僧もそうやって看取ってやりたい・・・と思っているが、さてどうなることやら・・・
最後までドタバタしそうな気もするし、なかなか複雑な思いだ。

今のネコチャンズはまだ3歳だから上手に生き長らえてあと20年かぁ〜
さて、どっちがどっちを看取ることになるやら・・

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