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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

慌ただしい一日 

2015/06/03
Wed. 23:02

〆切のある書類の発送があって、寺の脆弱な寺務環境では全ての事務処理を完成させることが出来ないものだから、急きょ石見銀山の自宅経由で老僧の病院へ向かうことにした。
何とも無駄に大回りをすることになってしまった。

昨夜は久々のまとまった雨になったから、境内の真土もたっぷり雨水を含んで結界君のタイヤ痕が水たまりになって見苦しい。このところしばらく夏のような暑い日が続いて雨の降る気配もなかったから、どちらかというと世間的には恵みの雨になったのだろうが、万善寺としては営繕の作務がひとつ増えた感じでなんとなく複雑だ。
出雲街道から銀山街道へ入ったあたりから降り続いていた小雨も止んで道も乾いてきた。そろそろ梅雨に入ったのかと思っていたが、このようすだとまだそうでもなさそうだ。

チョット用事で通過する程度の自宅へ久しぶりに帰宅してみると出勤前のワイフがまだウロウロしていた。ドタバタと慌ただしく出かける間際に、
「鳥のレバーとハチクの煮たのとトマトに、アンタの好きな菓子パン用意しておいたからね!」
そう言って大きな買い物袋を渡してくれた。ありがたいことだ。これで今夜の晩飯の仕度が少し楽になる。
清書した文章を印刷して、欠けていた資料や添書を用意して宛名を書いたりしていたらもう昼前になっていた。近所の郵便局を経由して銀山街道を引き返す頃は、昨日までと同じ暑さに戻っていた。

病室の老僧は弱々しく眠っていた。この一週間でずいぶん体力が落ちた。起こさないように静かに入室して新鮮な空気を入れ替えようと窓を開けたら、外の暑さがウソのような爽やかな風が吹込んだ。しきりのカーテンがわずかに揺れている。網戸の縁で何かが動いた。ヤモリだった。久々の雨で周囲の山川からわき出した羽虫を一晩かけてたらふく食べることが出来たのだろう、同じ場所で今夜も夕食にありつこうと早々に待機しているのかも知れない。

慌ただしい一日が終わって荷物を降ろしたりしていたら、場を読まないおかみさんが例の如く根掘り葉掘り老僧の様子を聞いてくる。ひと通り報告をすませて、ワイフの心尽くしのおかずに、私の一手間一品を添えて夕食の準備をしていたら、おかみさんが移動スーパーで買ったパックのそばを冷蔵庫から出してきた。もったいない場違いな買い物をしたもんだが、これも息子への愛情なのだろう。だらしなく伸びきったざるそばを曖昧なつけ汁でかき込んだ。

暇に過ぎても慌ただしく過ぎても一日の長さは変らないはずなのに、疲れる度合いが違う。
面白いことだと思う。早めの夕食を終わってロフトに落ち着いて膝のサポーターをはずしたら足のスネがむくんでいた。さて、一晩でこのむくみが引いてくれるだろうか。
月には薄霞がかかっている。
昼の暑さで昨夜の雨を吸った木々の葉から水分が奪われているのかも知れない。

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