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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

遠慮 

2015/06/05
Fri. 23:52

4月から一人暮らしを始めたキーポンは、けっこうこまめに自炊して弁当や夕食など作っているようだ。
石見銀山の自宅で気ままにわがままな一人っ娘生活をしていた頃から比べるとずいぶん成長したものだと感心する。
誰でもそうだと思うが、子供にとっての親はなりふりかまわず甘えることの出来る唯一無二の存在であるとも言えるし、また、親にとってはそうして子供に手放しで甘えてもらえるうちが華であるとも云えるような気もする。

親子の間で「遠慮」を意識するようになると、その時点で親子の関係が消滅したことになって、それからあとは普通に世間の他人との付き合いと同じようにお互いの腹のうちを探り合いながら適当な距離を保った付き合いをするようになる。同じ屋根の下で暮していても、やはり何処かしら付かず離れず適当な距離と壁を作りながら共同生活を続けることになる。
親も子も、お互いに自分の立場を客観的に認識できているうちは、それなりに大きな波風もなく暮し続けることが出来るだろうが、そのバランスが少しでも狂ってしまうと、あとは溝が深まる一方で、もとの一見平和に見える共同生活へ引き返すことは難しい。
まぁ、世間の家庭事情はそれぞれ千差万別で一定の常識的判断で一律に定義づけることは出来ないと思う。この1ヶ月あまり寺暮らしを続けていて、正に実体験をもって確信を持ってそうだと思うようになった。

あまりにもデスクワークが停滞して展覧会業務がどんどん遅れてしまっているので、意を決しておかみさんを説得してひとまず石見銀山の自宅へ引き揚げた。
長男のじゅん君をあてにして、これから2日ほどの間に何とかして遅れを取り戻そうと意気込んでいたら、予定変更の電話があって見事にスケジュールが崩れた。
だいたい、彼には前々から見通しの甘いあてにならないところがあるから仕方のないことでもあるが、そういうことが何度かくり返されてしまうと、気がつかない間にどんどん信用が落ちて自分で自分の首を絞めてしまうことになる。
そもそも予定はあくまでも予定であるからなかなか正確に予測できないことでもあるし、その場の勢いでまわりを巻き込んでしまうような約束事はしないようにしておいた方がいい。
我が子のことだからなんとなく胡散臭いノリに気がついていたはずなのに、そろそろいいかげん良い大人でもあるし、どこかしら彼の成長に期待していた気もする。
云ってしまえば誰が悪い訳でもなく私の自業自得ということで一件落着するしかないことだが、一方で、依然と心配のタネが減ることもないまま、いたずらに歳月が過ぎる。

もっとも、こうして何かしら親が子にすがり子が親にすがる関係がさりげなく続いているということは、まだ遠慮の溝もないといっても良いことなのかも知れない。
まぁ、なんだかんだいいながら、現在の吉田家は今のところそれなりにオヤジの立場もそこそこキープできているような気もするが・・・気のせいなのかなぁ・・・

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