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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

梅の頃 

2015/06/06
Sat. 23:25

「そろそろ梅雨だけどねぇ〜、雨ふらんでいい天気よ」
「ふぁぁ〜〜、梅だのぉぉ〜〜」
梅の収穫の頃を思い出したらしい。
老僧の付添いをしながらラップトップをつついていたら、なんとなく目が覚めたようなので手を振ってあげたら反応が帰ってきた。まぶたが開きにくくなっているようだからウエットティッシュで拭いてあげたら、少しスッキリしたようだ。
最近はほとんどベッドに横になって寝ている。固形物はいっさい受け付けなくなった。

2〜3日前にくらべると、ずいぶん弱ってきたように思うが、意識や気持ちの方はしっかりしていて、時々の会話も笑顔が出るし、さり気ない気配りも感じられて、たいしたものだ。しばらく前はけっこう我がままも強くなっていろいろ過激になっていたこともあったが、それも今ではかなり落ち着いた。
「あと少ししたら帰られるケェ〜ノォ〜」
ニコッと笑ってそんなこともいっている。
髭もまた伸びてきて気になってきはじめたから、そろそろバリカンをあててあげようと思う。

夕方になって石見銀山の自宅へ帰った。昨夜に続いて石見銀山2日目の夜になる。
ネコチャンズも私のことを覚えてくれていて、いつもはよそよそしいクロもやたらゴロゴロと甘えてきてくれる。シャイなシロもダッコをせがんでくるので、ブラッシングしてやったら私の肩に顎を乗せて陶酔していた。

幼稚園(現在は行政からの補助もなくなって私立の無認可子供園)の先生からお願いされて、テーブルの足を短く切りそろえた。ワイフが運営委員をしているから、それで頼まれたようだ。テーブルも何処かからもらってきたものなのかも知れない。
町の鉄工所へ頼んだら、古くて壊れやすくなっているものの加工は引き受けられないとことわられたらしい。何かで事故になったりした時に責任が持てないからのようだ。新しい備品を揃えることも難しいほどの経営状態でそんなことを云われてもどうしようもない。前々から思っていたことだが、ますます暮しにくい世知辛い世の中になったものだ。
ワイフと電話で連絡を取り合いながら時間を調整して、高速度切断機を工場から持ってきたりして、日が暮れる前にいっきに作業を終わらせた。

大森小学校の子供たちが自転車で町並みの道を下っていった。元気な話し声や笑い声が響いて聞こえる。そういえば、長い間寺暮らしが続いていて子供の姿を見ることもないし声を聞くこともなかった。
近所の若奥さんが小さな子供と散歩していた。以前見た時はまだ散歩は乳母車だったのにもう普通に歩いている。時のすぎるのは早い・・・というより、子供の成長が早いと云うべきなのか・・・
幼稚園のテーブルの足を切りそろえているだけなのに、何かとっても小さな子供たちの役に立っているような気がして、和んだ。こんな気持ちになったのは久しぶりのことだ。

IMG_5522.jpg

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