工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

不可偏枯 

2015/07/06
Mon. 21:56

石見銀山のリビングから寺の三畳寺務所へ持ってきたケンウッドがオヤジの耳のお供になってくれて、重たい仕事も軽くスイングしながら片づけられるようになった。

本葬関連の書類が一段落して郵送も済ませて、夕食が終わってから現代彫刻小品展の事務に切り替えた。どことなくウキウキして、iPadにため込んだPodcastからノリノリのロックンロールをチョイスして仕事のお供にしている。バターピーをつまみ、ワインの残りを空けてから濃い茶に切り替えてチビチビやりながらキーボードを叩いていたら、指の油がラップトップのアチコチにベタベタとくっついてムラに鈍く光っている。

一区切りついたからそろそろひと休みしてブログでもしたためようと手のひらをすり合わせた。さて、今日は何を書こうかな?・・・と、しばし物思いにふけっていたら、卒然FOSTEXのスピーカーアンプの電源が落ちた。まぁ、5000円足らずのオモチャみたいなものだからその程度の不具合はしょうがない。急に世間が無音になって、自分の耳鳴りとカエルの鳴声がうるさくなった。蚊が飛んでる音も聞こえているので、線香を付けた。

今年の現代彫刻小品展は、憲正さんの遷化が重なってほとんど手付かずのまま今になった。
申込用紙はその間に少しずつ溜まって、現在30名を越える作家が全国から彫刻を出品してくれる。何もしないで今まできたからとても有難い!
彫刻家諸氏に失礼して無駄にできないから、これから一週間はいっきに遅れた準備作業を煮詰めなければいけない。まずは、スケジュールを整理して全体の流れをとろけた脳みそにインプットする必要があるのだが・・・最近は、結界君を運転していたり、夜寝る前だったり、トイレでウンコしている時だったり、坊主頭にバリカンをあてている時だったり、夕食のお手軽料理を作っている時だったり、狭い境内の庭を掃いている時だったり・・・とにかく、現代彫刻小品展のこととは別の色々なことをしている時にかぎって、大事ではずせない項目チェックが頭をよぎる。結局は、その時をすぎるとコロッと忘れてしまって、次に思い出そうと思っても、その「思い出さなければいけない」ということからすでに忘れてしまっているという、何とも厄介な状況が慢性にくり返される。これが、歳のせいなのか現在の余裕のない多忙のせいなのかよくわからないが、とにかく、ダラダラと無駄に時間が過ぎている事だけは確かだ。

昨年の暮れに作った三カ月カレンダーが知らない間に6月までのままだった。
青空をバックにハートカズラがかわいくのぞいている7月からの3カ月ぶんに切り替えた。
「趣味要冲淡而不可偏枯」(しゅみはちゅうたんなるをようしてしかもへんこなるべからず)・・洪自誠さんの名言だ。私の場合、彫刻は趣味とも思っていないが、世間はだいたい趣味だと思って吉田の彫刻を見ている方が多いだろう。もう少し若い頃は、小難しい理屈などこねまわして趣味の領域を否定したりしていたが、最近はそんなことどうでもよくなってきた。趣味だと思っているヤツはそう思っておけばいい。
自分を見失うほど彫刻にのめり込んでいる訳でもなく、淡々と制作に励みいい汗を流し彫刻と向き合っている程度の事だが、それで十分に幸せだ。趣味のひとつもなくて無駄に生き長らえるだけの方がずっと不幸だと思う。

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