工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

憲正さん雨降り大夜 

2015/07/21
Tue. 22:19

久々にノッチに逢った!・・・といっても、万善寺でだけどね。
少し前に大夜のお経が終わって、お手伝いの方丈さん方と万善寺総代役員の三人とJA葬祭の担当が晩飯を食べて解散した。

朝から、万善寺境内地の残っていた営繕を片づけはじめて、終わったのが午後3時。
さすがにこれだけ外仕事をすると、最近の事務ばかりに偏った暮しで鈍った身体のアチコチが悲鳴をあげている。
それでも、少し前は現代彫刻小品展の搬入作業でグッタリ疲れたすぐ後だったから、身体の方も疲れに慣れているようで、シャワーをあびでサッパリしたらかなり体力が戻った。
そのかわり、止めどなく汗が流れっ放しで、着替えた改良衣もグッショリ。
明日は本葬だから洗濯しても乾くヒマがないし、今はエアコンの近くに干して汗を飛ばしている。
こういう時の、オヤジの体臭でむせかえる私のフェロモンは、さて、半径どのくらいまで漂って拡散するのだろうと、なんとなくニヤツキながら無駄な妄想にふけってしまった。
明日の本葬で参列の檀家の未亡人でもいたら、万善寺の本堂がただならぬ虹色や極彩色に染まってしまう可能性も無いわけでは無い!??
そんな本葬会場で、さて、私の挨拶はどうやって乗りきろう?・・・

憲正東堂さんとは、定期的な病院の通院でかなり長い間濃厚で親密な関係が続いた。
万善寺で車の助手席へ落ち着いてから、まず確認に声かけするところから通院の1日が始まる。
「よく我慢できてるねぇ〜・・、ちょうしはどぉお?」
「調子はええよ!!おばあさんはいつもあれだけぇ〜・・・ありがと!ありがと!」
そんな会話があって、あとは、日常の事務的な会話で1日が終わる。
それでも、今にして思えば、十分に気持ちが通じていたような気がする。
憲正さんの素晴らしさは、語り尽くせないほどあるが、一つあげるとすると、何といっても「ありがと!ありがと!」に尽きる。

私に対しての感謝の気持ちがこのフレーズに集約されたのだろう歳月であった。
日常の暮しの中で普通にさり気なくためらいなく口走れたことがなかなか素晴らしい。
憲正さんがいなくなった最近は、とくにそのフレーズが再々甦る。
弟子の私としては、襟を正して真摯な心を込めて彼から受け継ぐべき信条はこのささやかな1フレーズであるしかないと、最近はそういう思いが強くなっている。

人に任せることなく、自分で納得するまでコツコツと全てを組み立てる。
人の手間には全て「ありがと!ありがと!」で応える。
「人の口はなんボォ〜でも塞げるがのぉ〜、人の心までは掴めんケェ〜ノォ〜」
何時だったか、会話の流れでそういう返事が返ってきた。
たぶん、憲正さんは、そこまでして周囲のみんなと強調することが面倒だったのかもしれない。そのわりには面倒見がよくて、デシャバリでもあったけどね。

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