工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

遠雷のあと 

2015/08/07
Fri. 23:50

手間替え随喜の施食会の最中に、遠雷が聞こえたかと思うと照明がフッと消えた。
昼間からいっきに暗くなった本堂では、須弥壇と施食棚にある燭台の蝋燭がほんのりと明るくまたたいている。
参拝のお檀家さんがしだいにざわつきはじめた。
夏のこの時期にはよくある夕立の前触れ程度のことなのだが、それがわかっていてもやはり何処かしら気持ちが騒いで落ち着かないのだろう。民衆の信心なんて、しょせんその程度のことだと思ってしまうと、大汗かいてお経を読んでいる自分が何処かしら虚しく思えてきた。

停電はしばらくして復旧したが、それから少ししてバケツの水をひっくり返したような勢いで雨が降りはじめた。
法要が終わっても雨の勢いはおさまらなくて、やむ気配がない。随喜の方丈さん方も夕立に足止めされた格好になって、しばらくお茶飲み話などしていたが、さすがに棚行で忙しいこの時期にそれもいつまで続くことにもならないから、駐車場の車まで濡れることにして走った。どちらかといえば、若い方の私が先導する形になって、本堂の軒下から山門の軒下を巡って結界君までたどりつくと、運転席の窓がフルオープンのままだった。
シートから背もたれからハンドルからミッションレバーからとにかくずぶ濡れ。
足元のゴムマットには雨水が溜まっていた。
どうすることも出来ないからそのまま運転席へ滑り込んで万善寺まで帰った。
夏用の薄い改良衣も白衣も、そしてもちろんパンツも見事に濡れてしまった。

石見銀山の自宅へ溜まった郵便物を取りに帰ることに決めていたので、濡れた諸々のものを乾かしたり洗濯したりして、急いで濡れたままの運転席へ・・・
バスタオルをかぶせて座ったがほとんど効果がなくて、リーバイスが水を吸い、履き替えたパンツがお漏らししたようにしっとりと濡れた。

前期の成績をもらいに登校していたキーポンが出雲市駅まで帰ってくるというので、また結界君へ乗り込んだ。石見銀山から出雲へ往復して帰宅するあいだで、自分の身体にシートの水気をほぼ吸い取ってしまった。結局、郵便物を受け取るだけの用事がキーポンの迎えにまで発展して、自宅のリビングへ落ち着いたのが夜の九時ちかく。
気が付くと宅急便が二箱届いている。何時届いたのか・・・それまで全く気が付かなかった。送り主は二箱とも彫刻家のHさん。箱には梨の絵が描いてある。
そぉ〜かぁ〜・・もう、梨のじきかぁ〜・・毎年のことで有難いことだ。
それに、今年はタイミング良くまだクールに冷えたままの梨を摘むことが出来た。明日は早速お供えさせてもらおう。久しぶりで美味かった。今年はお釈迦様より先に味見させてもらった。
そしてもう一つの箱は、最近のHさんおすすめの純米酒。これもまだほのかに冷えていたので、さっそく一升瓶から直接ぐい呑みへ注いだ。旨し!!
とても上品でまろやかな呑み心地で、久々に気持ちよく酔っぱらった。
Hさん、いつもどうもありがとうございます!

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