工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

万善寺の盆 

2015/08/14
Fri. 23:57

昼前にじゅん君が寺へやってきた。
棚行中の私とすれ違って、お互い車を止めて少し会話をして別れた。
それから1時間ほどして寺へ帰ったら、じゅん君が私の作業着でウロウロしている。
お墓の掃除をするつもりだったらしいが、残念ながらすでに私がすませていたからやることがない。結局、出不精のおかみさんを昼食に連れ出してくれることになった。

そんな訳で、目茶苦茶久しぶりに万善寺の静かな午後のひと時をたっぷりと堪能した。
まずは洗濯からはじまって、昼食を作って食べて、棚行の事務処理をして、それから昼寝を少々・・
毎日がおかみさんとのすれ違いでグッタリしていたから、荒んだ心の良い休息になった。

昨日の雨が嘘のように強烈な暑さが戻って、寺の境内がジリジリと焼かれる。
とても外へ出る気力もないまま30分ほどウトウトしていたら今度はワイフがやってきた。
「しょうちゃぁ〜ん、てつだってよぉ〜ぉ!」
いつもの、厳しめの声がなんとなく懐かしかった。
荷物をいっぱいかかえている。その量を見て、「今夜は寺へ泊まるつもりだな」と直感した。

少し夏の日が傾いて影が伸びはじめた境内では、おかみさんとじゅん君がなにやら絶え間なくしゃべりあっている。
断続的に聞こえる会話を総合すると、どうやらおかみさんが庭木の剪定をじゅん君へ任せたらしい。
この暑い時に、刈り込まれてしまう椿がなんとなく可哀想になってしまう。調子が悪くなって枯れてしまうかもしれないと、心配だ。

お盆の墓参りをしてお地蔵さんへ回ってお経を読んでいたら、じゅん君が参道を降りてきた。汗で濡れたままの作業着を着てそのまま運転している。彼はこれからその格好で友達の誰かと逢うらしい。少ない休暇にスケジュールを目一杯詰め込んでいるようだ。

今年は例年より暑かったせいか、これまでマムシを見ることがほとんどなかった。参道のいつもの住処周辺でもとぐろを巻いた日向ぼっこを見かけることも少なかった。そういえば、シマヘビも1回しか見なかった。普通、棚行の道中で車に踏みつぶされて干からびたヘビをよく見るが、今年はそれも今まで記憶に無いくらい少ない。
墓参りの山道を歩いていると、獣の匂いが漂ってくる。たぶんイノシシだと思う。境内の周辺では、アチコチでイノシシが荒地を掘り返していて草刈りも難しいほど悲惨な状態だ。
夕方になって、保賀の谷で暮す夫婦のカラスが、あっちとこっちで情報交換をしている。「おぉ〜い、そろそろ○○さんちのスイカが食べごろだぞぉ〜」「△△さんちのトマトも美味しそぉ〜よぉ〜」なんて会話をしているのかもしれない。
少し前にトイレへ行ったら、2匹のヤモリが求愛をしていた。
お盆になって、夜気がいっきに肌寒くなった。

IMG_6269.jpg

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