工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ヤモリの夜 

2015/08/15
Sat. 23:54

14時46分・・・今年の棚行を概ね終了して万善寺へ到着!
ひと頃に比べるとずいぶん過ごしやすくなったものの、今日も1日まだまだ暑かった。
パンツまでしっとり湿っている・・・汗でね!

「お昼は過ぎると思うから、先にご飯食べてていいからね」
ワイフにそう言ったら、帰ってくるまで待ってると言っていた。
私の方は、棚行の出先で飲み食いをするから、お昼ご飯を一食抜いても何の問題もない。むしろ、そのくらいにしておいた方が胃腸の具合も良い。外の世間もまともに知らないままのおかみさんは常に昔の話を持ち出して、それを万善寺の常識にすり替えて、「方丈さんが寺へ帰るのを待ってからお昼にしましょう!」と、変なルールを譲らない。それが寺に嫁いだ良妻の務めだとでもいまだに思っているのだろう。可哀想なワイフはそれに従ってひたすら腹が減ったまま私の帰りを待つことになる。そのあたりに、熾烈なる嫁と姑の意地の張り合いで火花が散っている。そのくらいの方がワイフのダイエットに効果があるかもしれないと、都合よく解釈しながら「あぁ〜、そぉ〜」で簡単に済ませていつもよりゆっくりに万善寺を出発した。
お盆の真っ最中は、どの家も朝が遅い。
あまり早く訪問すると、仏壇の前に敷き乱れた前夜の布団がそのままになっていたり、年頃の若いお姉さんが素顔のあられもない姿でウロウロしていたりして、見なくても良いものを見なくてはいけないことになってしまうから、副住職時代からの長年の下積みの経験をもとに、お盆真っ最中のこういう時は万善寺の出発時刻を少し遅く操作している。

憲正さんの遷化が地域にしっかり知れ渡って浸透しているから、今年に入って棚行お断りのお宅がいっきに増えた。長年の義理と人情で無駄にだらしなく引きずっていた憲正さんとの付き合いをやっと一区切りつけることが出来たと喜んでいるお宅も結構多い。こちらとしても、名実ともに代替わりしてスッキリしたことだし、この際だからこうして態度で示してもらう方が気楽で良い。一方、日頃のダラシナイお付き合いが急に改まって「この度は・・・」などとかしこまった挨拶が始まって「今後とも代わりませず・・・」と続いたりすると、それはそれで、憲正さんの後を引き継ぐことが出来たことの証明になったりしてホッとするところもある。とにかく今年の棚行は、色々な意味でそれなりの踏ん張りが必要で、まぁ、人知れずそれなりに疲れたところであります。

午後のティータイムのような昼食になったので、お中元に頂いていたビール缶を開けた。久々に炭酸の効いたビールを飲んだら急に眠くなった。「お墓参りがあるから昼寝もほどほどにしないといけない」・・・それなりの理性でそう思っていたのに、いつのまにか眠っていた。昼が遅かったからアッという間に夕方になっていて少々焦った。
お墓参りを済ませて、例の如くお地蔵さんのお務めをして参道を歩いていたら、何時もとかわりなく保賀在住のつがいのカラスがあっちとこっちで夕方の情報交換を始めた。
腹も減っていないのに定刻にワイフから夕食の呼び出しがあったので、ささやかな棚行明けの晩酌を楽しんだ。ビールのおかげでオシッコが近い。何時もと変わりなく今夜もトイレの窓にヤモリが張り付いていた。

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