工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

富山の渓流 

2015/08/26
Wed. 21:01

富山のことで動き回っていたら着信があって、それでいっきにオボォーさんモードに切り替わったのは2日ほど前。
それから、島根沖を通過中の台風とシンクロするように私の万善寺住職業務が活発化した。

枕経〜受戒〜出棺〜荼毘〜通夜〜本葬告別式〜初七日法事

檀家の少ない万善寺は、多い時でせいぜい1年に2~3回程度のお葬式しかないのに、今年は憲正さんの遷化で半年が過ぎ、お盆を乗り越えたと思ったらこうしてお檀家さんのお葬式。
もう、1年の仏事が半年のあいだに終わってしまった感じだ。

一段落して、おかみさんの我侭を振り払うようにして石見銀山の自宅へ帰った時は、すでに一日の日が傾いて、薄暗くなりはじめた頃だった。
ワイフも1日中石見銀山有志主催の行事に付き合っていたようで、私の書斎兼用四畳半でグッタリと横になっていた。
シロは昼のあいだのほとんどを四畳半の押し入れをマイルームにしていて、案の定、その定位置で寝ていた。
クロは脱走を試みようよアチコチウロウロしている。
そのような、吉田家のマッタリ具合にハマってしまうと、もうその呪縛から抜け出せない。
最近はワイフに占領されつつある留守がちオヤジのマイ冷蔵庫には、かろうじてお檀家さんから頂いたお中元ビールが数本冷えていた。
イソイソとコップを用意して夕食前のひと時をくつろいだ。
ヌシのいない書斎のデスクトップには、留守中の埃がかぶっている。
まずはから拭きして持ち運んでいる外付けHDを取り付けてスイッチON。
起動して最初に現れたのが富山を取材して取り込んだ写真だった。
そういえば、万善寺仏事の直前まで富山のことに集中していたなぁ〜・・
たった3日ほど前の事なのに、何か途方もなく昔の出来事に思えてしまう。

最近は、どうも気持ちの切り替えにもたついてなかなか頭がスッキリとしない。
結局取材では100枚以上の富山写真を撮っていた。
そのほとんどは記録にもならないほどの無駄撮りばかり。
1枚1枚の写真を見ていると、やっぱり一つ仕事に集中しているようで、実は意識散漫気も漫ろ状態だったという事が客観的に見えてくる。
「このままではいけない。全てがダメになる!」
モニター画面を見ながら痛切にそう感じた。
自分へのご褒美のつもりで呑んでいたビールが急に不味くなった。

富山の渓流は、私の少年時代の万善寺前の保賀川の渓流にそっくりだった。
今の保賀川は、田んぼの排水溝から垂れ流された不気味に色付く各種農薬のブレンド排水が絶え間なく注いでいて、水辺の雑草の株がやたらと元気に太ってたくましく育っていて昔の面影は全く無い。

IMG_0747.jpg

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