工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

夏の名残 

2015/08/30
Sun. 19:00

富山はあちこちで早稲の刈入れが始まった。
最近は、年々稲刈りが早くなってきているような気がする。
長年にわたる品種改良が功を奏しているのかもしれない。

1週間前の台風通過で、稲穂がかなり揉まれてしまったようだ。
夏野菜も、風に揉まれて傷が入って売り物にならなくなったといいながら、この1週間ほどはお盆のおつとめでおじゃまする先々で食べ切れないほどの頂き物をする。
何か、dash村の〇円食道のようだ。

初七日のお務めをしてから、一周忌の法事へ回った。
朝早くからその家のおばあさんが腕によりをかけて作った野菜料理が飯台へ所狭しと並んだ。
島根の山間部でも、今どきの法事は斎膳を近所のお食事処へ移動したりお膳弁当を注文したりして簡単にすますところが増えた。
だから、御自宅の手づくり料理で斎膳を頂くことがとても珍しい事になってしまった。
そのお宅では、おじゃまするたびに五つ組の仏膳がきちんとお仏壇へお供えしてある。
開経偈でお経をはじめながらお膳の小さなフタをとると、とても美味しそうな手づくりの品が目に入る。いつも「美味しそうだなぁ〜」と思うから、そのことを正直に伝え続けていたら、最近は、斎膳にその季節の収穫をたっぷり使った手づくりの逸品が並ぶようになった。
このたびも、夏野菜の天ぷらから間引き根ものの煮物、それに娘さん手づくりのオシャレなサラダなどが飯台にあふれた。
なかでも、美味しかった・・というより珍しかったのは、トマトの漬物。シャリシャリとなかなか乙な味で、思わず一杯やりたくなる。
もうシーズンを過ぎて植え替えの時期にきた畑で、いまだに夏野菜ができ続けてキリがないから、株に残った若い熟れる前のトマトをいっきに収穫して漬物にしたのだそうだ。
「方丈さんに、殺生はいけない!生き物は大切にしないといけない!と、いつも言われとりますけぇ〜ねぇ〜」などといいながら、「最後の野菜ももったいないですけぇ〜」ということで、粗末に捨てたりしないように心がけているようなことをおっしゃるが、さて、どこまで本気なことか・・・まぁ、いずれにしても美味しければそれでいい。
私のようなナンチャッテ坊主でも、毎度毎度くり返して同じようなことを言い続けていたら、そのうちそれなりに聞きわきまえてもらっていたりして、それはそれで悪い気がしない。
最近の坊主は、お布施の中身や家の格でお経を読み分けたりするような話しを同業から聞いたりすることもあるが、そういう坊主感覚にはとてもついていけない。
私はというと、図々しくズカズカとその家に踏み込んで、上手い手づくり料理をせがんだりしているようなところもないわけでもないが、それもそれで、布施のドォ〜ノコォ〜ノいうよりはまだマシだと思う。
トマトの漬物を御裾分けしてもらうことの方が何にも替え難いその御宅との御付き合いになることだと都合よく解釈している。

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