工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

パンを食す 

2015/09/03
Thu. 11:21

もう1年くらい前のことになるだろうか、新しいスーパーが大田市へできた。
もうずいぶん前のことになるが、そのスーパーは松江市にあるということしか知らなくて、私には長い間全く縁がなかった。品揃えが他のところと微妙に違っていて、其処へ行けば当時としてはまだ珍しかった各種スパイスや輸入商品が仕入れられてあったりした。
松江に出かける用事もないから、ほんの数回しか買い物をしたことが無かった程度のことで数十年が過ぎ、やっと大田進出がわかった時はオヤジながらに期待でワクワクした。
オープン当初は人もあふれて落ち着かないだろうからとしばらく様子見が続いたあと、近所へ出かけたついでにフラリと寄ってみた。中規模店の手ごろな大きさで、通路も広くとってあって、残念だったのはレジの対応くらいのもので、私にはそれなりにしっくりきた。
それから万善寺へ移動する前の買い出しでチョクチョク立ち寄るようになって今に至っているが、最近はワイフもそのスーパー目指して出かけることが増えているようだ。
狭い町なのに、スーパーひとつで人の流れが見事に変ってしまう。このところ、買い物の度に昔の知人と頻繁に出合うようになった。みんな、考えたり思ったりしていることは似たようなものだ。

お盆をすぎて石見銀山で暮すようになってから少し後、赤来高原での坊主家業を2つばかり片づけて帰る途中で、懇意にしている陶芸家へ寄り道した。せっかくだからお仏壇で棚行のお経を読んでコーヒーを飲みながらとりとめもなく話をしていたら、そのスーパーのことが出てきた。石見銀山から20分は離れているその陶芸家宅からスーパーまでは国道を横切ることになるから、ヒョッとしたら1時間近くかかってしまうかも知れない。中規模店とはいえ、その集客力はなかなかのものだと感心した。
やはり、同種の他店とは一線を画した何かしらの魅力があるのだろう。

その魅力のひとつなのかも知れないが、週に1日だけだったか、大きな直方体の食パン販売日が決まっているらしい。大きさはなかなか見ごたえがあって、普通の食パン3斤分くらいはありそうだ。ワイフが時々それを買ってくる。
「これって、けっこう美味しいと思うよ。家でパン焼こうと思ったけど、こっちの方が割安感あるし・・・」
そのパンがなくなるまで、色々なアレンジのパン食がしばらく続く。
「あなたがいない時は買やしないわよ」
まぁ、確かにそうだろう。私のパン好きを知っているから買ってきてくれているようなものだ。
それで、今朝の朝食がなかなか芸術的で素晴らしいものだったから、思わず写真を撮ってしまった。
まるで、1枚の抽象絵画を見ているようだ。色合いやテクスチャーに深みがあって、しばらくの間魅入ってしまった。
食パンの真ん中を包丁で切り抜いて、其処へ玉子を落としてチーズに塩コショウを添えて切り抜いた処を元へ戻してフライパンで焼く。それだけのことで、ここまでの偶然が重なった味わいが演出される。
見ても魅力的。食べても美味しい。もう何も言うことがない。私は幸せ者だ!

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