工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

カレーの思い出 

2015/09/08
Tue. 21:16

ワイフは2日目の研修に早朝から出かけた。
キーポンは友達とお買い物に出かけるというので私が最寄りの駅まで送った。
各所へ依頼していた文字原稿がおおよそ揃ったので、ザックリとまとめたポスター原稿へ文字の落とし込みをはじめた。
リーフレットにはもっとたくさんの情報が詰め込まれることになる。
いずれにしても、朝から1日中延々と文字の打ち込みが続き、画面レイアウトのベースを0.1mm単位で調整しながらモニター画面をにらみ続けるのも久々のことだった。
ワイフが研修から帰ってきた頃はすでに薄暗くなっていた。
それからしばらくしてキーポンが自力で帰ってきた。
誰もいない昼間は何処かへ潜り込んでいたネコチャンズなのに、相次いで二人が帰宅したら急にドタバタと騒ぎはじめた。
半年以上留守にしている間に、彼らの関心は私からずいぶん遠ざかってしまったようだ。

2日間の研修で吉田家の食事が停滞するであろうことを予測して、ワイフが深なべいっぱいのカレーを作り置きしてくれた。
夏の暑さも峠をすぎて、秋風が心地よくなりはじめ、朝夕は肌寒ささえ感じられるようになってきたから、大量のカレーも傷まないだろうと予測したのだろう。
何度か温めたりレンジでチンしたりして食べて、ほとんどを消費した。
今夜でそれも最後だろうと思ったから、ワイフにことわって少し辛めに味をつくった。
タバスコ10滴くらいに、粉チーズをふりかけ、食卓醤油を3回ほどかけ回した。
適度に味が濃厚に絞まって美味い。
カレーのおかげで、どう考えてもいつもより大量のご飯を食べている。
ワイフのいない間に少し太ってしまった気がする。
煮詰まったカレーは、それはそれなりにコクも出てきて旨みが増しているように感じる。
気のせいかも知れないが、何故か不思議に飽きることがない。

ずいぶん昔の、独身時代の1ヶ月27000円家賃の2階建てアパートを思い出した。
そこは2回目の引っ越し先で、私は1階の入口から2つ目の6畳に暮していた。
下駄箱もない小さな玄関で下足を脱いでスリッパに履き替えて定尺の開き戸を廊下側に開けると、すぐ左に洗面兼用の小さな流しと、火口1個のガスコンロがあった。その奥に畳の6畳があって、長い方の両側は壁。短い方にサッシの引き戸と雨戸があって、外に洗濯機が置けるだけの物干しスペース。その向こうは大家さんのトイレの窓があった。1階と2階の廊下のいちばん突き当たりに一つずつ大小兼用のポットントイレ。アパートの住民は男ばかり私も含めて8人。
学校の後期が始まって秋になると、春休みまではだいたいカレーとシチューを交互につくった。シチューの時はそうでもなかったが、カレーをつくった時は、廊下のいちばん奥の突き当たりのトイレに入ってもカレーの匂いが漂っていた。朝もカレーを温め、夜遅くに帰ったらまたカレーを温め、それが一週間は連続した。たぶん、アパートの私以外の7人の住人は、私のカレーの匂いにずいぶんと悩まされていたことだろう。
夕食が終わってデスクトップをにらんでいたら、カレー味のゲップがでた。

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