工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

30年の重さ 

2015/10/04
Sun. 23:57

石見銀山では年に一度の町民体育大会が行われた。
昨年は台風の影響で中止。一昨年も雨のおかげでグラウンドの調子が悪くて中止と、2年連続で流れていたから、久々の開催になった。私は、徳島へ居たからなんとかしてその後の打ち上げには間に合わせようと、時間を計算してお昼前に野外彫刻展会場を出発した。

朝9時半から始まった野外彫刻展のオープニングセレモニーは、徳島県知事、徳島市長をはじめ、そうそうたる来賓出席があって、テープカットもあって、開会式の最後はみんなで記念撮影もあって、とてもしっかりとした文化イベントになっていた。
その後、彫刻の制作者自らのギャラリートークが続いて、島根から参加した作家として、吉田も少々自作を語らせてもらった。
地域、市民、県民を上げた阿波踊りと同等の一大文化イベントとして、徳島彫刻家集団主催の野外彫刻展が定着しているということは、島根に暮らす吉田にとってなんとも言えないほどの羨ましさを感じた。

最後の作家のギャラリートークが終わったのが11時だった。その後主催者役員の彫刻家居上さんと会長の松永さんへ断って、一路石見銀山へ向かった。
松江と尾道を結んだ自動車道が全線開通したおかげで、石見銀山と徳島の時間距離が随分縮んだ。それでも、結界くんをいたわりながらのんびり定値走行して5時間と少々はかかる。駒の足自治会の慰労会が始まる直前でぎりぎり間に合った。
慰労会の方は、30年間綱引きの部総合1位の実績を達成し、その優勝カップへなみなみと注いだ酒をみんなで回し飲みした。
一升瓶がすぐに一本空いてしまう。
老若男女町内のメンバーがたくさん集まって、久々に盛り上がった。
その上、私は徳島の彫刻展で興奮しているものだから、近所の飲み友達相手に久々の熱弁を振るってしまった。

競技には参加できなかったものの、とても気持ちのいい酔っぱらいに出来上がってワイフと一緒にフラフラと帰宅していたら、東京の展覧会の入選連絡が選考委員の友人から入った。
結果は、島根鳥取山陰出品者全員入選!
今年はいつもにも増して辛くてきつい島根搬入だったから、とにかく嬉しかった。
選考経緯を聞きながら喜びを噛み締めつつ、一方で制作の現実の厳しさも反省しつつ、吉田家前の街灯の下で立ち話をした。
駒の足自治会の綱引き同様、30年連続入選を継続中の自分の彫刻は、落選するほどのものでもない程度のある意味一定レベルの彫刻水準をキープ出来ていて、味気ないつまらないものなっている。だから同じ30年でも綱引きの勝敗の緊張感には程遠いところにある。
毎年のことに甘えて、だらしない制作をしていたような気がして、喜びもなんとなく甘酸っぱい感じになった。
来週は彫刻の展示作業があって展覧会がスタートする。六本木の美術館の会場で、自分の彫刻の現状をあらためて冷静に厳しく見なおしてみようと思う。

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