工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雲一つない 

2015/10/18
Sun. 22:24

雲一つない秋晴れ。
島根県中国山地のてっぺんの方にある万善寺から結界君で日本海方面に向かって1時間弱北上したあたりある曹洞宗禅寺古刹の晋山式へでかけた。
方丈の末席を汚しているナンチャッテ坊主が、寺院方の帳場役をすることになって、緊張のあまり前夜から目が冴えて眠れないまま朝になった。

「とみ山フィールドアートワーク」が近付いているので、石見銀山の自宅を離れることが出来ない。
教室展示でお世話になる作家から連絡が入って、そろそろ個展の準備をしたいという申し出があった。
会場の鍵番をしているし、ちょうど晋山式が重なってもいるし、一人で二役は出来ないから、無い知恵を絞って移動の途中で合流して鍵の受け渡しをすることになった。
ギリギリになってワイフの助けを借りたりして、とにかく色々あったがひとまずは帳場も展示会場も事なきを得た。

晋山式はとても立派なものだった。
細やかな配慮が行き届いて、若い方丈さんがキビキビ動いて緊張感のある厳粛な式になった。
本当は、万善寺も晋山式をしなければいけないのだが、今のところその予定は無い・・・というより、そこまでの余裕も力も無い。
私のような軟弱坊主が一人で踏ん張ってもどうなることでもない。

帰宅してラップトップをチェックしたら、作家が報告の写真をメール添付してくれていた。
写真の感じでは、なかなかおもしろそうな現代美術になっていた。
旧富山小学校の教室展は、万善寺の坊主家業に比べてまずは順調だ。
自分にはああいう発想の作品は出来そうもないし、展示依頼をして正解だった。
「どれだけわかってもらえるかしら?・・」
写真を見せたらワイフがそんな感想を漏らした。
「それが良いのだ!!」と、自分では思っている。
あぁ〜いう現代美術を見てもらったりすることも、必ず地域の刺激になるはずだ。
まずはこちらから近づくことのほうが、田舎暮らしには効果のあることも多い。
なにごとかチンプンカンプンの何かが、普通に身近にあることの面白さに気がついてもらえると良いなぁと思っている。

堅牢な具象絵画の大作、250年の前から継承される伝統の根付彫刻、地元地域に産出の凝灰岩を活かした石彫、地元で精力的に制作発表を続けている画家、自分の作風を磨き育てて独特の世界観を表出する若い彫刻家などなど、具象抽象や時代作風を問わない幅広い表現が旧富山小学校へ集まってくる。
彫刻家の吉田が、坊主の吉田と合体して、無い知恵を絞りだして組み立てた美術イベントは、さて、結果は如何に・・・

IMG_1200_20151018222153c8d.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/2123-b167dbb7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-08