工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

孤独死 

2015/11/12
Thu. 23:58

石見銀山から結界君で15分ほど走ったところにある窯元から秋の窯祭りの案内が届いていたのだが、あいにくとみやまのイベントと窯祭りが完全に重なっていたので行くことが出来なかった。
期間中は、地元の蕎麦打ち同好会の実演試食会などもあって、蕎麦好きの私にとってはとみやまよりそちらの方へ行きたくてしょうがなかったのだが、そういう我がままが許されるわけでもなく、断念せざるを得なかった。
その後、秋の新作陶器が気になりつつ、その窯元の前を数回往復して、やっとこの度少しの時間が出来たから万善寺からの帰りに立ち寄ることができた。
お目当ては2つあって、中鉢程度の深めの器とコーヒーカップ。
窯祭りからしばらく時が過ぎていたせいか数は揃わなかったが気に入ったのが手に入った。
それからその窯元の御主人夫婦と3人でお茶飲み話は、ちょうどお葬式が終わったところだったから、そんな話題で盛り上がった。
葬式が話題になってしまう年齢になっていたのかと、3人で気が付いて大笑いになった。
坊主の私が坊主の悪口なども口走ったりして、話がどんどん変な方向に傾いてしまいはじめたようなので、このままだと後味の悪い暗い気分のまま別れることになってしまいそうな気がしていたところへ、窯元の奥さんがそれに気付いて話題を他に振ってくれた。
さすがにお客様相手のベテラン自営業。
おかげさまで気持ちが荒ぶこともなく、楽しいひと時が過ぎた。

帰宅途中、電話が鳴って出て見ると万善寺のある保賀自治会長からだった。
彼は私の同級生なのだが酒が飲めないので近所なのにあまり深い付き合いもない。
もう夕方になっていたから何事だろうと様子が掴めない。
「○○ちゃんが死んだんよ・・」
突然のことでビックリした。
万善寺の前を流れる保賀川の川向こうにあるお宅で一人暮らしのオヤジさんが死んだ。
彼は、私より5〜6歳は年上だったと思う。それでも、世間的にはまだ若い方に入る。
もう何年も前から糖尿病を患っていて、その合併症も出たりして入退院をくり返しながら自宅療養を続けていた。
夏に見たときは、身体が弱った感じではあったが、普通に話も出来ていた。
「まだ、検死中で様子がわからんし身内も帰ってないからすぐにどうこうなるわけでもないんだけど・・・正ちゃんの檀家さんだし、とりあえず伝えておこうと思って・・」電話をしてくれたらしい。
一人暮らしの人だったから、「孤独死」もあり得るかも知れない・・などと、漠然と思っていたが、日頃から病院の世話になっている人だったし、何かにつけて自分から入院を望むような人だったからまさか孤独死が現実のものになるとは思ってもいなかった。
その後連絡が入って、明日は、枕経から出棺荼毘をすませて通夜が決まった。
自治会にフレをまわすくらいで収める、家族葬というヤツになったようだ。
施主さんの都合だからしょうがないところもあるけど、近所のことでもあるし、お檀家さんでもあるし、絶縁のお宅でもあるし・・・何か複雑な思いで帰宅したら、ワイフは留守で、ネコチャンズが悩みひとつなさそうな平和な顔で私の四畳半を占領していた。

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