工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

kamikaze 

2015/11/16
Mon. 21:16

寺の前の保賀川の向こうでお住まいだったお檀家さんの孤独死の知らせが入ってそのお手伝いをしたり通夜をしたりしている、ちょうどその時にパリのテロが起こった。
ウエブニュースでチェックが入ってはいたが、目先の忙しさでそのあと昨日の富山町の展覧会が一段落するまで具体的に何がどうなったか知ることもないままになっていた。

ワイフは石見銀山の文化祭のお手伝いで2〜3日を忙しく働き、久しぶりに落ち着いて夕食をゆっくりできるかなと思っていたら、それほどでもなかった。
結局、2つ続いた葬儀で予定のスケジュールが完全に狂ったまま空白の一週間になった。
疲労の方が勝ってしまって盛り上がらないうちに夕食が終わってしまったし、その流れで久しぶりのウエブニュースで一週間のおさらいをして、それでパリのテロ事情も具体的に内容がつかめた感じだ。
劇場での乱射も悲惨だが、数ヶ所で同時に自爆テロもあったという。
欧米のニュースでは、自爆テロを「kamikaze」と表現しているらしい。
そういう日本語が、こういう時に使われていることをはじめて知った。
戦争というものは、一方で多くの革新的な発明を実現化している。
有る意味で平和と対した両刃の剣のようなものにも思える。
第二次世界大戦では日本の戦闘機ゼロ戦の脅威が連合軍に知れ渡った。
日本に落とされた原爆は、不安定な要素を残したままいつのまにか平和利用の名目にすり替えられている。
そして近年は、テロの手段で「kamikaze」もどきが実行される。
純国産の名機ゼロ戦とカミカゼを生み出した日本は、いまだに戦争という呪縛から逃れられないでいるという現実を見た気がする。

世界はテロの脅威にさらされて平和が急速に崩れている。
ウィキペディアで「テロ」を紐解こうとしたら、最初に「この記事には独自研究が含まれているおそれがあります」とあった。デリケートな問題だということが伝わる。
私見だが、最近のほとんどのテロ行為は国際的刑事事件の犯罪だと思っている。
カミカゼを正当化する訳では無いが、あのカミカゼはあくまでも戦争上の戦略作戦の紛れもない一行為として説明できる。
自分の命と自国の武器を犠牲にして敵国の軍隊と差し違えるという唯一無二の最終作戦といっていいだろう。
この度のパリの事件を、政治的テロ行為と位置づけるのはあまりにも陳腐だ。
武器を持たない、抵抗する手段を持たない一般人を相手にした大量虐殺行為をテロと見なすことそのものに不具合を感じてしょうがない。
「七人の侍」の野武士達は戦に負けて仕官の道を閉ざされた浪人の集団が、結局は自分たちの食いぶちを得るために強盗集団になってしまったわけで、そういう連中の無差別な殺戮強奪行為に政治的思想的背景で証明されて肯定されることはカケラもない。
あの無抵抗の農民が結局は武器を持って野武士達と戦う。
今の世界を見ていると、現代人も最終的に大きな脅威に向かっていずれ武器を持つことになるのかも知れない。

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