工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

干渉の朝 

2016/01/15
Fri. 10:32

一晩のうちにどれだけ降り積もっているか心配していた雪もそれほど酷くなくて助かった。
それでも大きなぼたん雪が時折激しく落ちてくる。
昼前には万善寺を出発して石見銀山経由で松江に向かう。
彫刻関連の企画を含めて幾つか話し合っておくこともあるし、展覧会の相談で待ち合わせもある。
アチコチ動き回っても、それがそのまま収入に繋がらない所が厳しいが、それでも何もしないよりはいいと思うし、何かこういうことをコツコツ続けていればそのうち良いこともあるだろう・・なんて、気楽に思ったりしてしまうからワイフに叱られてしまう。

雪で閉じこめられた感のある3畳の書斎で、夜遅くまで今度頼まれた仕事のイメージを固めていた。
全体のバランスがさり気なく溶け合うことが統一感のある空間に繋がっていくし、あまり自分の作風を主張し過ぎるのも良くないと考えている。
とかく彫刻を造ってばかりいると自分の作風に執着するし、たいした主張もないのにアレコレ云われると変に意固地に反発してしまったりする。
誰にも干渉されないで発表できる条件であれば、それが彫刻のテーマであると自信を持って言えることだろうが、主導というか主体というか、それが他にある場合は、やはり自分の主張をグッと奥まで引き込んでおくことが大事だし、相手に失礼なことにならないですむと思っている。

ひと晩寝て、改めて冷静になって参考の資料をながめていると、おかみさんのヨチヨチとした足音が聞こえてくる。
彼女に対して失礼なことだと十分に自覚していることだが、やはりこういう自分の世界に閉じこもっている時に入ってくるノイズは我慢することが出来ない。
ウエブ配信ミュージックの垂れ流しとは全く種類が違う。
もう90歳を越えて生きることに必死でしがみついて毎日をガンコに暮している人だから仕方のないことだということはわかるが、やはり、一つ屋根の下に私がいる時くらいはもっともっと別の意味で一緒にいることに気を使って欲しい。
いきおい、返事も口汚くなってしまうし、そういう時の自分に返ってくる負の感情が少しずつストレスになって自分の身体に蓄積されてくる。

せっかくになんとなく固まりはじめていた全体のイメージが見事に崩されてしまった。
だからと云うわけでもないが、こうして窓の外に降り積もる雪をながめながらキーボードを叩きはじめた所だ。
「干渉」を検索すると、他人のことに立ち入って,口出しをしたり自分の考えを押しつけようとすること。とあって、例題に「子供に―し過ぎる」とあった。
まさに、まったく、そのとおりの現状が自分を苦しめている。
今夜は、松江で一泊することにしている。今年になって新年会というわけでもないが彫刻の仲間と酒も飲む。このまま気持ちがすぐれない状態を引きずって悪い酒にならないように気を付けようとは思っている・・・さて、どうなることやら・・・

IMG_1710.jpg

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