工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

冬の海 

2016/02/09
Tue. 21:44

工場の昼休みを兼ねて日本海へ出た。
こうしてゆっくりと日本海を見たのはもう何ヶ月ぶりだろう。
海とは全く縁のない島根県のてっぺんの中国山地の山寺で暮していたから、無性に海が見たくなっていつもの海岸へ結界君を走らせた。
ハンドルが取られるほど北風の強風が凄かった。
いつもは彫刻のパーツを探してビーチコーマーをするのに、とてもそれどころではないほど漂着物が溜まっていた。
こういう時に無理をして踏み込むと、医療廃棄物の注射針を踏んでしまったりする。
ハングル文字がほとんどであとは内陸河川から流出した流木が集まってくる。
大荒れが納まるたびに地元有志の皆さんがセッセと海岸のゴミを片づけていらっしゃる。
年に何回か、海岸へ重機が入って大きなゴミを回収し、それが集まったところで行政予算を使って撤去してもらう。
ここでは、毎年こうしてコツコツと海岸の自然を護りながら汚染が深刻にならない程度の現状を維持している。
数年前には、その海岸へ注ぐ地域河川への天然ウナギの仔魚の遡上も観測されたそうだ。
こういう地域の力でギリギリのところで環境の保護が維持できている様子に接しながら、自分の仕事の材料収拾や、気持ちの整理で助けてもらっている。
この海岸へ立ち寄るたびに、恵まれた環境で彫刻をつくらせてもらっているということが実感できる。
それで次にやる気に繋がって、自分の折れそうになる気持ちを支えてもらっている。

ワイフは帰りが遅いようなことをいっていた。
夕方になって仕事のキリが良いところで石見銀山へ引きあげた。
焚き付けの小割りが少ないので玄関先に道具を引き出して杉の丸太から小割りをつくることにした。
杉の香りが土間に広がる。
ナラの木のようなフルーティーな香ではないが、それでもそこそこそれなりにマイナスイオンを感じる。
針葉樹は木目の通りが単純だから縦割りがしやすいし、ヤニも脂っこいから生木でも簡単に着火する。
そのかわり、タールが多いので煙突の具合を注意しておかないとある時突然火柱が立ち上る。
この冬のシーズンは、ほとんどワイフが一人でストーブを使っていたから、そろそろ煙突の状態が心配でもある。
今度晴れたら一度屋根に上がってみようと思っている。

ワイフが帰宅した時には部屋が適度にほの暖かい程度にストーブの暖房が広がっていた。
ネコチャンズは都合よく暖かいところを見つけてストーブのまわりでゴロゴロしている。
ボクの癒しを引き寄せてしばらく自分の世界に浸っていたら、赤貝の煮物と寄せ鍋がテーブルに並んだ。

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