工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

島大卒業制作展 

2016/02/10
Wed. 18:40

珍しくワイフが休みだというので、島大の卒業制作展を観に松江の県立美術館へ出かけた。
朝から晴れ間ものぞく良い天気になったので片道2時間の道中が気楽に過ぎた。

今年の卒業生は8人だった。このところ少しずつ美術系専攻の学生さんの人数が減っているように思う。
絵画の3人は比較的小振りの(といっても彼等にとっては大作の部類に入るだろうが)連作が展示されていた。それぞれ自分のテーマを追いかけていて作風に変化もあったから、観る方にとっては見やすくて分かりやすいと感じた。
学生の研究の集大成というよりむしろ、自分の表現の出発点・・といった位置づけで今後の展開に期待したいところだが、はたして、これから彼等の絵画はどのように発展していくのだろう?
デザイン表現は2点あって、若い斬新さはあまり感じられなかったがそれぞれに自分の研究発表として表現されたネライがシンプルに伝わってきて、とても真面目な作品になっていた。
デザイン表現で難しいところは、そのべーズが商業芸術にあるところだと思う。
私など、自分のつくり出すものが商業芸術の領域からはみ出しているから、自己満足の主観的な思い込みをひたすら堂々と追求していればいいことだが、商業芸術となるとなかなかそういうわけにもいかない。
自分の表現がどれだけ商業的価値を内包しているかという質量のあたりにポイントをおいて、作品に昇華することも大事なことだと思っている。
インスタレーション(だと思う)が1点あって、美術館の会場に外界から切り離された2畳くらいの囲まれた空間をつくって内側に自分の世界を表現してあった。
インスタレーションというと、その作品と空間を共有する自分の表現したい世界観をどういう手段で観る人に伝えるか・・わたしなど、そのグローバルな世界の落し所の面白さを期待しているようなところもある。
せっかくだったら、ワザワザ空間を囲ってしまうより、美術館の展示会場そのものと対峙するくらいの解放感のあるスケールを目指した方が、観るものにとっては作品やテーマの広がりを楽しく気楽に受け止めることができたような気もするが、見方を変えると、この表現が青春の混沌を内包することの具体的な伝達になっているのかもしれない。
彫刻は木彫の抽象と、布を織り合わせたインスタレーション表現のような立体の2点だった。
私が彫刻を造っているからだということもあるが、この2点の制作者とは直接逢ってお話をしてみたいと思った。
せっかくの卒業制作展だから、できたらその渾身の1点を制作するに至った経過を同時に見たかった。
ドローイングやモデリングやマケットなどなど、経過の痕跡を用意することで、素材や立体をもっと身近に感じることができるような気がする。
とにかく、毎年この時期の卒業制作展は、自分にとって良い勉強にもなるし若い表現からたくさんの刺激を受ける。
皆さん卒業後も作品や画材や道具を自分の身近に置いて自分のライフワークにしてほしい。
〜〜〜〜〜〜〜〜
〜2/15 島根県立美術館(松江)

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