工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

鉄の彫刻の旅顛末記その5 

2016/02/23
Tue. 11:51

どうも男の猫好きというやつは、何処かしら気恥ずかしいようなところがあって、堂々と公言するほどのことでもないような気がしていたが、この近年、急激に盛り上がる空前の猫ブームのビッグウエーブに乗ってしまうと、長年秘かに育んでいたオヤジの秘め事も別にどうでも良くなって、最近では電話の待ち受け画面にして1日のうちに数えきれないほど電話を確認するたびにニヤツイテしまっていたりするまでになっている。
そもそも私の猫好きはまだ小学校にも上がらない少年とも云えない赤ん坊に毛が生えた程度の頃からのことで、自分で云うのもどうかと思うが、結構年季が入っている。だから、この歳になるまでの間に、公私を含めて何度か巡ってきた猫ブームはだいたい秘かにチェックをしながら通過してきた。
今の吉田家で暮しているネコチャンズで、野良猫、子猫、捨て猫、もらい猫など長短はあるが7匹とつき合ってきたことになる。その中で、何故か巡り合わせで黒猫は2匹とも雄。この雄の黒猫は、どうも世間の猫好きにとってはあまり歓迎されていないようだ。黒猫の人気の無さの要因はだいたい幾つか想像がつくが、まずそのもっとも大きな理由は、写真写りが悪いということだろう。写真のほぼ80%以上は「黒い猫型の物体」にしか写らない。今でこそ、デジカメが主流だから簡単に失敗を削除できるが、昔のフィルム時代は、ISO400のフィルムを使って、24枚全てが使い物にならない無駄撮りだったりしたことも多々あった。

私の周辺の雄猫は、だいたい放浪癖があって家に居着くことが少ない。そのあたりが飼い主のオヤジとしては我が身を見ているようで親近感がわく。
今朝も早くからクロの脱走騒ぎがあってそれで目が覚めた。シュラフに包まってしばらくウトウトしながら倉敷のことを思い返していたが、旅の空で浮かれたオヤジの後ろ姿を脱走のクロに重ねてしまっていた。
「オヤジ元気で留守がいい!」とは、妻の言い分か夫の言い分か、判断に苦しむところもあるが、吉田家の場合は、たぶん、オヤジ的ノリが若干勝っているかもしれない。旅の空での暮しも、それはそれなりに刺激があって楽しいものだが、やはりさり気なくあたたかく迎えてくれる帰る場所があるからできることだと思っている。
私はどちらかというと雨男だから、倉敷も雨に降られた。それはそれで、いつもとは違った障害も出てきて緊張感が増す。何より、私自身がけっこう雨好きだったりする。
倉敷の雨にうたれた自分の彫刻を記録することもできて収穫もあった。

現在バルセロナ在住のマルタ・モンカーダさんは、総合芸術家一家で生まれ育った超エリートと云っていいだろう。
この度の倉敷での芸術祭も、街の至るところで彼女の様々な作品を観ることができた。倉敷にとって、彼女の存在は文化の底辺を底上げする大きな存在の一人といっていいだろう。それに、彼女の素晴らしいところは、日本古来の文化を否定することなく積極的に自分の造形へ吸収して、自らの作品に昇華させているところ。そうすることで、我々日本人が日頃見慣れて見逃している日本独特の世界観を別の視点で再発見してくれるから空間の対峙に緊張感が増す。それもマルタ・モンカーダさんの人望といえるだろう。
古来から今に続く倉敷の歴史の奥深さを体感することができた。

猫派限定付記:4年に1度の2月29日は「ニャーの肉球」の日だそうです!・・・

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