工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

カメムシの災難 

2016/03/08
Tue. 13:04

寺の三畳へ落ち着いて荷物の整理を始めたら、どこからか越冬のカメムシが数匹湧き出てきた。
昨日に半日ほど万善寺へ帰ってきた時もさり気なくブンブン飛んでいたから、「何処か寒さがしのげる場所に集まっているんだろうなぁ・・」くらいに思っていたが、やはり気温が少しほど暖かくなるだけで、それを敏感に感じてこうやって活動をはじめたのだろう。

朝から本堂へ大工さんが入ってくるので、石見銀山の自宅をいつもより早くに出かけた。
なんとなくパッとしない空模様で、昨日ほどの暖かさも感じないし、かといって上着を着込むほどの寒さでもない。これから晴れるのか雨になるのか微妙な春先の空気を感じながら万善寺へ到着した。
おかみさんへ顔を見せると、「何するんかわからんが、本堂があがぁ〜なことんなって・・」などと、いつものネガティブな小言が出てきた。これで、先代の憲正さんだったら、満面の笑顔で「おぉ〜〜、帰ったんかぁ〜!そりゃぁ〜ごくろさん、ごくろうさん!」とベッドから声をかけてくれただろう。
人が変れば、時々の挨拶でここまで気持ちが大きく萎えてしまうものなのか・・

なんとなく気持ちが晴れないまま寺務ならぬ事務の書類を三畳のそこここへ広げていたら、先ほどのカメムシがその上によじ登ってくる。
寺で朝っぱらから殺生をする気にもなれないまま、無駄に刺激しないようにカメムシの動くに任せた。
ワイフやキーポンだったら、カメムシ出現で大騒ぎになっているだろう。
彼等だって、人間に対して自ら積極的に好戦的行動へ出る事もないだろうし、どちらかと云えば人間の方が勝手に自分の都合で彼等を毛嫌いしているだけの事で、それでむりやりガムテープの刑や灯油瓶水没の刑に処せられては死ぬにも死にきれないだろうと可哀想になってくる。
ボンヤリとそんなことを思いながら濃いめのコーヒーを入れていたら、大工さんがやってきて荷物を搬入しはじめ、そのうち雨がポツリと落ちはじめ、お昼前にはそれが本降りに変って、結局このまま今日1日中雨が降りそうな雲行きになった。

今度の本堂の事で棟梁と最初に打ち合わせをした時は、家具を搬入する程度の軽いノリで話が進んでいたのに、こうして昨日からの様子をみると、本堂の座を手直しするところからはじまるような大仕事になっている。
今の時期にこうして特別に仕立てた作り付けの家具のようなところまで造り込んでおけば、当分の間というより、シロアリでもやって来なければ今後100年くらいは十分に耐えられるだろうくらいの丈夫な造りになっていきそうだ。
こういう大工工事は、材料代がどぉ〜のこぉ〜のというより、一日ナンボで働く職人さんの手間賃の合計で決まる事が多い。
今でも3人の職人さんがセッセと働いている。
久々に万善寺の本堂が騒がしくなって、それまでヌクヌクと越冬していた諸々の連中は、本堂の床まではがされたりして、きっと大騒ぎになっていることだろう。

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