工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

田舎坊主 

2016/03/28
Mon. 18:56

タレントのT氏の名言が話題になっているようだ。
よく覚えていないけど、たしか、歳をとってやってはいけないこと「説教」「昔話」「自慢話」だったかなぁ〜・・・
まぁ、そういわれてみると納得しないでもないが・・・吉田的には少々スッキリしないところがある。
何故かって?
それはやっぱり、坊主に説教は付物だし、つき合っている檀家さんやジジババの平均年齢は軽く75歳を越えているし、そういう皆さんの会話の話題というとだいたいが他人の悪口と自分の自慢話。
万善寺の日々は、そうして毎日夜が明けて日が暮れて夜が更けているわけであります。

保賀の自治会の最終常会があった。
保賀は上・中・下の3つの班に別れていて、それぞれに色々な役職がついて回り、それを総合して公民館長やら自治会長やらが決まっていく。それぞれの役員は毎年順番の持ち回りになって引き継がれていくから、全く無役という年がない。
今年は下組から上組へ回ってきた会計を私が引き継ぐことになった。
どうせ戸別訪問で集金することになるから、回覧板の配りモノも一緒に引き受けることにした。なにせ、上組の世帯主で一番年若なのが私だから、そのくらいのことは引き受けて当然だと思っている。

ダレソレが手術をしたとか、ダレソレが転んで骨を折ったとか、ダレソレがドコソコのナントカをドウトカしたとか、まぁ、田舎の狭い付き合いではそういう話題しか思い浮かばないのだろう。
寺へ帰って引きこもりのおかみさんに少しでも保賀の様子を教えてあげようと、そんな話題をふったら、私よりずぅ〜〜っとよく知っていて、微に入り細に入り細かく解説しはじめて、やがてそれが確たる自分の意見もないまま恒例の悪口に置き換わって、あげくに、私が会計やら配りモノやら引き受けたことをとやかく言いはじめて収拾がつかなくなってきた。
おかみさんの数少ない情報源は、時々お茶飲みがてら様子を見にきてくれている近所のおばさんと、巡回の移動販売車のおじさんくらいのものなのだが、それでも私よりずいぶん詳しく情報収集出来ているからたいしたもので田舎の独居老人暮らしもあなどれない。

とにかく、世間一般大衆の常識として通じることでも、まがりなりにも宗教家のハシクレとしてはどうしても納得できないことがないわけでもなく、在家坊主の近所付き合いもなかなか境界があいまいで暮しにくかったりする。
いっそのこと、世間との付き合いを断ち切って境内地の結界の中に引きこもってしまえば、そのほうがズッと気楽にいられるような気がしないでもないが、それこそ世間の常識からは逸脱することになるし難しいものだ。
無理して友達をつくろうとしないあたりに、そういう自分のワガママがあったりするのかもしれない。

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