工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

銀座スタイル 

2016/04/04
Mon. 23:58

東京は朝から・・・というより、夜中から降りはじめて、午前中は猛烈な雨になった。
この状態だと、銀座のギャラリーも来場が厳しいだろうと思いながら電車を乗り継いで有楽町へ着いた時は、雨もあがってほのかに日が差していた。
それから2~3時間は比較的暖かくて良い天気だったが、気がつくと雲が広がっていて気温も急激に下がった。
会場をクローズしてAppleStoreの横を通り過ぎる頃には、小雨が落ちて来はじめた。
東京都心の桜も、この雨で満開の見頃はすぎてしまっただろう。

一日立ったり座ったりで電車に乗ったり受付をしたりやたらと歩いたりしていると、上半身からの体液が下がりっ放しになって足が浮腫む。
なにげなくいつものサンダルで石見銀山の自宅を出ようとして、やはり東京の銀座へこのまま通うわけにもいかないだろうと思い直して、吉田オヤジ唯一の靴を履いて出かけた。
この靴は、何年か前の私の誕生日に、なっちゃんとノッチがプレゼントしてくれたもので、東京へ行く時用に決めて大事に掃いている。
靴ヒモが切れかかって革製のヒモに交換する時は、ノッチが吉祥寺の靴屋さんまでつき合ってくれた。靴を履く時に靴底を確認したら、溝も確認できる状態でまだまだ当分の間履けそうな状態だった。
A4の書類を入れてあとさき出来るような鞄も必要だと思って、自宅を物色していたらこれも何時かのオヤジの誕生日になっちゃんがプレゼントしてくれたアーノルドパーマーのバッグがあったので、それに色々なモノを詰め込んだ。
上着はずいぶん前にワイフが近所の衣料品店のオリジナル商品を買ってくれていたので、それを着ることにした。

久々の銀座だということでいつもと違うふうに色々なものを準備してみると、自分で買ったのは通信販売のリーバイスくらいのものでそのベルトまで娘からの贈り物だったりする。
下着のパンツやシャツもワイフが買ってくれるし、現在の私のコーディネートはほぼ吉田家の女性達の見立てで決まっているようなものだ。
そうしてみると、自分で何とか体裁を見つくろっているのは、彫刻を造る時の作業着や作業靴と万善寺で必要な業務用衣料品の数々程度のことになる。
自分ではそれなりに自分の好き嫌いでそれなりのファッションを少しくらいは意識しているつもりなのだが、こうして改めて自分の周辺を見渡してみると、日常を比較的無頓着に過ごしている暮しぶりが客観的に見えてくる。
ギャラリーの受付をしながら銀座の町並みを行き来する人達の様子を見ていると、男も女も老いも若きも実にカッコよくファッションを決めている。やはり、住む世界が全く違うのだなぁと素直にそう感じる。
かといって、それが羨ましいなどとは全く思わない。そこが不思議なところだ。
自分の表現は彫刻を造ることで、自分が造る彫刻のスタイルが自分そのものの存在の証明になっているのだと思っている。
銀座に暮す彼等は外見で自分を表現して勝負することしか方法が無いのかと思えてきて、かえってそれれが哀れにも見えてくるところが面白い。

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