工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ちょうどいいかげん 

2016/04/08
Fri. 23:43

何かと敏感過ぎるのもやっかいだが鈍過ぎるのも疲れる。
適当にちょうどいいかげんにゆるくぬるく乗り切ればいいのにと思うが、やはり結局はそれを決め込むのもなかなか骨が折れる。

東京暮らしを振返ると、肉体的にはやっと暖機運転が終わったくらい。精神的には疲労困ぱいパワー切れ・・といった感じだろうか・・・
とにかくこの一週間は、よく動きよく話しよく考えよく食べよく飲んだ。

今日は昼過ぎくらいの出勤でもいいかなと勝手に自己判断してゆっくりと銀座へ向かった。
面白いもので、こういう特に定まった目標もなく決められた時間もないゆるいノリの時は、気持ちや肉体の余裕もあって無駄に打算が働かなくて平常心でいられる。
それがかえって自分の身を守るというか、自分が助けられるというか、予期せぬ幸運が向こうからやってきてくれるようなことが重なる。
坊主的に云うとこういう状況を無心であるといっていいのかもしれない。
まぁ、つまらないことだけど、何を云いたいかというと、移動中の電車で運良く座れて楽が出来るかどうかと云う程度のこと。
時と場合によるが、確信を持って計画的に「座る」ということを目指すこともあれば、偶然に期待して「座る」ことに運を賭けるということもある。
云ってしまえば。庶民のケチクサイ、チッポケな希望や夢のようなものなのだが、これが上手くいけばすこぶる気持ちの良いものなのだ。
銀座へ到着するまでのこの数日間の無心の行は、本日の朝までことごとくヒットして実に気持ちのいい毎日であった!・・・ということは、ついに、吉田オヤジの幸運もネタ切れになった次第。
本日の帰宅の全てが不運に尽きた。
今こうして枕にあごを載せてプチプチとキーボードを叩いているくらいになると、先ほどまでの不運の重さはいささか軽減されている気がしないでもないが、とにかく、有楽町でJRに乗った時から、心の迷いが判断の不具合を誘発して、久しぶりに延々とつり革にぶら下がり続けることになってしまった。

この展覧会期間中の宿舎でお世話になったのはワイフの実家、怜子さん宅。その怜子さんは、もう何年もの間自由に一人暮らしを続けている。そこへ、突然娘の婿殿が転がり込んだ訳で、毎日の暮しにそれなりの緊張を強いられることになってしまった。
数日ならまだしも、それが一週間も続くともうストレスが溜まる一方。
お世話になっている私の方も、まんざら鈍い方でもないから、そのあたりの事情が手に取るように伝わってきて気まずくなる。寺のおかみさんとの付き合いも大なり小なりそんなようなものだ。
とにかく、彫刻を造る時でも、日常の暮しの日々でも、ひとの心の機微はけっこうシンプルにダイレクトに伝わっていくものだ。
最小限のコミュニティーでさえ「ちょうどいいかげん」に毎日を過ごすことがどれだけ難しくて大変なことであるか・・こういう時に具体的によく見えてくる。

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