工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

姫路道中記 

2016/04/14
Thu. 23:26

もう、かれこれ半月ぐらい前になるだろうか・・・姫路を拠点に創作活動を精力的に続けていらっしゃる彫刻家から個展のお知らせが届いていたので、ワイフの仕事休みを調整して早朝から二人で石見銀山を出発した。

石見銀山から姫路までは、最近開通した無料区間の自動車道を尾道まで使って、そこから山陽道へ乗り換えて都合約5時間かかった。
ワイフのファンカーゴには燃料が半分しか残っていなかったから、早朝の街道を24時間営業のガソリンスタンドを探しつつ走る事になってしまって、少しばかり遠回りをした。
おかげさまで、自動車道へ乗り入れる道の角にそれを見つけてやっと給油する事が出来た。
自分が何時も乗っている相棒の結界君だったら、だいたい残りの燃料でどのあたりまで走行できるか予測できるのだが、やはり他人の車はその判断が難しくてやっかいだ。
まぁ、そんな感じで一日が始まったわけだが、吉田家の場合はこういうこともだいたい何時もある事だからドタバタと大騒ぎするほどの事でもない。
Googleのナビゲーションを頼りに姫路の市街地へ入ったら、やたらとマニアックな土地っ子しか知らないような細い路地などを案内されて大変な思いをした。
会場のすぐ目の前に姫路城が見える。前回姫路を通過した時はまだ改修工事の最中だったから、はじめて天守閣の勇姿を近くで見る事が出来た。そのまた近くには美術館もあって、姫路の文化レベルの高さを間近で感じつつ展覧会場へほぼ予定通りに到着した。

会場へ入ると、版画やドローイングが少しあって、20号程度の絵画が20点くらいと大理石彫刻の小品が5〜6点展示してあった。
絵画は中南米の取材旅行が主なモチーフになっていて、色彩や構成も比較的解りやすい表現に好感が持てた。この30年以上、彼の彫刻しか見る機会がなかったから、具象を想起出来る優しい感じの抽象的表現でまとめられた絵画はある意味新鮮であった。それに、抽象彫刻の原点のような構成が随所に感じられて、作家のブレない造形の方向性が確認できたような気もして良い勉強になった。
1年に1回の発表で集う東京の展覧会だけで出合う1人の作家の1点の彫刻は、30年継続しても結局断続的に30点しか観ていない事になる。たった30点程度の彫刻で作家の表現が理解出来る訳もなく、そういう底の浅い希薄な付き合いをこの30年間してきたという事がわかる。そんな彫刻の付き合いで作家や作風の造形についてアァーだコォーだ偉そうな事など云える訳もない。
1回の個展でその作品群の前に立つと、その個展がその作家にとってどれだけ重要な自己表現のライフワークになっているかという痕跡が一目で見渡せる。

「そろそろ、また個展を思いついてもいいかな・・・」と思いつつ、「ワイフと二人展もいいな・・」とも真剣に考えながら帰路についた。
せっかくだから、3月から彫刻を置かせてもらってお世話になっている倉敷の熊野神社さんと造り酒屋さんへ途中寄り道をした。都合よく関係者との打ち合わせも出来て、来週には設置の彫刻移動で再度倉敷へ向かう事になった。
これから5月の連休が終わるまでアチコチと彫刻がらみの巡業の旅が続く。

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