工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

苦悩の日々 

2016/04/23
Sat. 22:59

銀山街道もさすがに昼のうちは周辺の野生たちが出てくる事もないだろうとノンビリ走っていたら、また猿が出た。
私が少年時代の昭和の頃は、猿を見る事など数年に1度あるかないかの珍しい事だった。
それが、ここ近年は1年のうちに何回も目撃するようになって、この一週間では、連日のように全く別の場所で出合っている。
島根県・・というより、銀山街道沿いの事だけかも知れないが、人間が山に入らなくなったからなのだろうか、人の社会の高齢過疎化が進む事にあわせたように野生の目撃が増えているように思う。

順番が回ってきたという訳でもないが、今年は万善寺のある保賀自治会の会計担当になった。
どうせ集金や支払いで地区内を定期的に巡回する事にもなるし、高齢世帯や独居老人も増えて役付きの順番が狂いはじめて地区内の手間も足らないので、二度一を兼ねて上組班長も引き受けた。
連続の役員会議に引き続いて、まずは年度初めの集金や回覧の配りモノをしているところだが、昼のうちは仕事で留守の家があったり、在宅介護の高齢世帯で集金にならなかったりして無駄足も出る。ヘルパーさんへ伝言したりもするが、結局当面立替え払いで乗り切るしかなくて厄介な事だ。
保賀地内で二重生活をしているのは万善寺の吉田家だけだから、私が留守の間におかみさんへ役回りが振られたりして、これまたややこしい事になってしまったりする。
「ワシャ知らん!」でその場を乗り切ってもらえば簡単な事だが、変に気丈にふるまうおかみさんではそういう訳にもいかなくて、内に外に気苦労が絶えない。

おかみさんは、最近急激に気弱になってきた。それでも、昔ながらの生活を忘れられないままよく覚えていて、動かない身体で無駄に無理をする。その無理が高じて余計に身体が不自由になって、それが改善しないまま日に日に悪化する。
やたらとガンコに気丈なこういう悪循環をくり返しながら見る見る老化している。
きっと自分の心がポキッと折れる事が怖くてしかたがないのだろう。自分の弱みを全て息子に投げ出してスッキリと気楽になってしまえば、身も心も今よりはずっと楽になるだろうにと思うが、自分では意地でもそうするのがイヤなのだろう。そうまでして自分で自分をいじめて生きる事へ執着するのも苦労な事だ。
「これからはあんたが仕事を休んで私の面倒を見てもらわにゃぁいけんで!」とか、「こんな年寄りをほったらかしにしてどがぁ思うとるんだら!」とか、「ダレのおかげでここまでこれたと思うとるんだら!」とか、とにかく、私の顔を見るたびに、ひとの事情を無視して自分の優位を押し付けてくる。あきれるほど頑強な精神を死守しているところが凄い。
介護福祉センターの職員さんも、最近はあたらずさわらず一歩引いてしまっている感じだ。
まぁ、それでもほったらかしにできないので来週早々にでも介護相談をしてみようと思う。

こういうことは、簡単にハウツーのノリで片づける事もできないし、まだ当分の間オヤジの苦悩の日々が続きそうだ。
このストレスを彫刻に吐き出したら、さて、どんなかたちになるんだろう??

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