工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

善行悪行 

2016/04/27
Wed. 23:49

毎月28日はお不動さんのご縁日。
万善寺は特にお不動さんとご縁があるわけでもないが、町内にお不動さんの御堂を建立されているお宅があって、前住職の頃から「今年もお経をあげてくださいや」とお願いされるので、4月か5月のご縁日に都合を合わせて出かけている。

島根県はしばらくブリに本格的な雨が降っている。
吉田家の増築部分は華奢なトタン屋根のあばら屋だから、この程度の雨でも「何事が起きたか?」というほどの凄い雨音が家中に響きわたる。
この雨も昼前までは時々小雨がパラつく程度でたいしたことにもならなかったから、駐車場の脇で乾燥中の薪を雨に濡れるまでに少しでもたくさん割って土間へ積み上げてしまおうと休憩もしないで働いた。
石見銀山で雨が本格的になったのは午後の1時を過ぎてからだった。
「きっと、九州では朝から降っていたんだろうなぁ・・」と、ふと熊本の震災が頭をよぎった。
たぶんこのままだと、「また昼食抜きだな・・」駐車場へちらかった道具を片づけてから軽くシャワーを浴びて汗を流しながらなんとなくそう思った。
これから連休中は石見銀山の町並みも観光客であふれるし、私は萩の方へ少しばかりの彫刻を持って行くことになると思うし、町内で埃っぽい仕事もしにくくなるから、その間にツナギの作業着一式を洗濯しておくことにした。

汗を流してサッパリして、いつものリーバイスにトレーナーに雪駄履きで、平日でないと片づかない万善寺がらみの用事を3つかかえて結界君へ乗り込んで飯南高原へ向かった。
道中絶え間なく降り続く雨が、また九州の震災を思い出させた。
自由にストレス無く電動の道具を使い、屋根を叩く雨の様子を見ながらノンビリとシャワーで汗を流し、たった二つ三つの用事のために燃料を無駄遣いして、自宅に帰ればネコチャンズが平和に爆睡している。
なんとも緊張感の無い成り行きに我が身を委ねる一日がいつの間にか終わっていく。

飯南高原をひと回りして自宅前の駐車場へ帰ったら、ワイフの車が町並みの道を走ってきた。たまたまの偶然だろうが、それにしても珍しく気が合ったものだ。
一人でいると自分の責任でそれなりに緊張しながら行動するが、ワイフが目の前にいたりすると何処かしら彼女に頼ったりすがったりして、些細なことで気が抜ける。その気の緩みを感知したクロが見事に脱走した。シロは私を無視してワイフにしがみついた。
吉田家の日常の生業(なりわい)がいつもとかわりなくつつましく過ぎていく。

「業」は、仏教ごとで「ごう」といい、「成す行為」の意味を持ち、大別すると「表業(意識して成す行為)」と「無表業(無意識に成す行為)」があると云われている。
「業」には「善悪」つきまとうから厄介だ。
無表業の善行は表業に勝るが、無表業の悪行は自分で気付かないところに始末が悪い。
吉田正純は歴が回って還って本日誕生日。さて、どのような無表業を生きれるだろう?

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