工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

読み書き事情 

2016/05/09
Mon. 21:42

連休で遅れていた業者さんへの支払いを済ませたり、2カ月ぶりに通院してドクターと世間話しながら血液検査の結果を聞いたり血圧測定などしたりしていたら、とっくにお昼を過ぎてしまっていて、半日がアッという間に終わった。
歩く成人病の私としては、炭水化物の摂取をひかえて満腹になるまで食べ過ぎないようにしながら歳相応につつましく摂生して暮していくことが大事だといういつものありがたい助言をドクターからいただいた。

明日はおかみさんの通院日で、主治医が替わったから改めて幾つかの検査をしてもらうことになっている。親も子もいいかげんいい歳になって病院とか検査とか、気が滅入るような用事が増えてきた。自分の身体のことだから仕方がないことなのかも知れないが、歳相応にそれなりに体力も衰えるし老化も進むから、病気の一つや二つはあって当然で、ノラリクラリとだましだまし仲良くつき合っていくしかないことだ。

銀山街道の途中から雨になった。
寺の境内は、真土が雨をたっぷり吸い込んで車の轍が幾重にも重なって残っている。
巡回の移動スーパーが境内まで入っておかみさんの話し相手をしてくれているのだ。
母の日のこともあったから、連休中におかみさんを連れだして昼食を食べた。ワイフも一緒に付き合ってくれて、おかみさんはすこぶる上機嫌でいつも以上に饒舌になった。特にこれといった話題など無いのに、あまりにも話しが耐えないで延々と続くものだから、iPadに残っている吉田家の家庭内SNSからなっちゃんの婚姻届前後の話題を見せたらしばらくのあいだ静かになった。たった1〜2行の文章ともいえない文章を読むのにやたらと時間がかかっている。一人でいる時はテレビばかり見ていないで何か小説でも読んだらどうだと云ったら、字を読むのはキライだがちゃんと読んでると云うから、何を読んでるんだと聞いたら新聞だと云う。新聞は、憲正さんがいなくなってしばらくしてから、おかみさんが自分で購読をことわっている。この期に及んで見え透いたウソをつくこともないだろうにと思いながら、それじゃぁどんなことが書いてあったと聞いたら、ダレソレが殺されたとか、犯人は家族のナニガシだったとか、島根の道で崖から落ちた石に女子大生が潰されて死んだとか、まぁ、テレビのニュースやワイドショーで仕入れた血なまぐさい話題がポンポン出てくる。そういうことではなくて、もっと想像が膨らんで脳みそが活性するような読み物を読んでみたらどうだと云ったら、漢字が読めないからイヤだとハッキリことわられた。
たしかに、おかみさんの世代には、漢字がほとんど読めなくても日常の暮しに困らないで大きくなった人達も沢山いたハズだ。さすがに憲正さんはとてもよく漢字を知っていたし、意味も解って読み替えも出来ていた。こうしてキーボードを叩いて文字変換しているだけの現在の私などとても足元にも及ばないほど博識だった。今のおかみさんとはくらべものにならないほどボケていたのに晩年になっても漢字の読み間違いはなかった。
頭がしっかりしているのに漢字が読めないおかみさんと、ボケているのに漢字が読めていた憲正さんと、たぶん、まだボケてはいないと思うが漢字がだいたい読めても書けない私と・・・さて、ダレが一番偉いんだろう??
結局は、似たもの親子でどっこいどっこい・・というところでしょうね。

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