工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

習慣 

2016/05/20
Fri. 04:57

恒例になっているクロの夜間徘徊がはじまった。
こうみえても比較的神経質な私は、クロが目覚めて手足の裏などをペロペロと舐めはじめる音で目が覚めてしまう。
ひとしきり自分の身体中をなめ回したあと、あくびを幾つかして背中を丸めて伸びをする。
それから隣で寝ている私を起こさないように脇をすり抜けたり飛び越えたりして、四畳半出入り口の引き戸を自分で開けて吉田家見回りに出かける。
一連の彼の行動で目覚めてしまった私は、お茶を一杯飲んでまた寝るか、ついでにオシッコをしてまた寝るか、完全に覚醒した時は読みかけの文庫本を開くか、こうしてラップトップのフタを開けてキーボードをプチプチ叩くか、まぁ、そんな感じでしばらくはゴソゴソしている。

先日、ワイフと同じ歳で遷化された宗門大和尚の葬儀に参列した時、若い方丈さんが何人か集まって熊本の震災の話をしていらっしゃった。東関東大震災の時も、島根県宗門から多くの若い方丈さんがボランティアで現地へ出かけていて、その後何人もの方丈さんが会報や宗報などの印刷物にその時の様子を報告していらっしゃった。たぶん、今回の熊本地震も数ヶ月後には現地での活動の様子が活字になって報告されるのだろう。
私はというと・・・、只只、日々是好日を過ごしているばかり。
東関東の時もそうだったし、熊本もそうして今に至っている。

3.11のことは今でもよく覚えている。ちょうどその頃は、2回目の現代彫刻小品展開催にむけて準備の真っ最中だった。初回の開催での不具合を自分なりに検証し、要項の手直しや出品募集の方法を見直しなどして、あとは印刷から発送作業に入る直前の状態だった。何事もなければ5月の連休が落ち着いて、梅雨に入る少し前の一番気候がよく、新緑もキレイな時期に石見銀山で第2回目の展覧会がスタートするはずだった。
報道の動画が絶え間なく惨状を映し出しているテレビを横目で見ながらしばらくは封筒の宛名書きなどしていたが、結局はそれも途中で投げ出してその後何もする気になれなくなってしまった。こういう天変地異を、自分の心身が受け入れられないまま数日が過ぎ、日常の暮しに様々な不具合が生じた。
現代彫刻小品展の開催の有無も、その後当分の間悩みつづけた。結果、当初の予定を少し変更して会場の都合も仕切り直して第2回現代彫刻小品展を開催することにした。
あの時展覧会の開催を断念していたら現代彫刻小品展も今まで続くことは無かったと、今は思っている。
2010年スタートの展覧会も、1年2回の巡回もあって既に10回展を迎えるまでになった。
何もしないでいるよりは何かした方が良い程度のことからはじまったことだが、それが2回3回と続くと、継続することが当たり前になって惰性がはじまる。
そこで如何に自分を奮い立たせ、かつ周囲の期待に支えられてもう一踏ん張りする。
慣れることは良くもあり悪くもある。同じことのくり返しの中であって、自分の心身の反応が常に新鮮であるということは大事なことだと思う。
習慣の難しさはそのあたりにある気がする。

早朝5時少し前・・・恒例深夜の見回りを終わったクロが定位置へ落ち着いた。

IMG_2473.jpg

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