工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

Hennessyと玉鋼 

2016/05/28
Sat. 21:41

島根県在住で鉄の彫刻家の一人、周藤豊治氏が制作途中のなかなか面白い力作彫刻とHennessyの箱を持って訪ねてくれた。
ワイフは夕方からコンサートへ出かけたが、その前にイサキとアサリのワイン蒸しやマダコとトマトのカルパッチョやセセリとタマネギに大根おろしを添えたポン酢あえなどのつまみを用意してくれていた。私はもらいモノの玉鋼大吟醸の封を切って待っていたが、ワイフの手料理にはHennessyだろうということで、そちらから飲むことにした。
彼と飲んだのは、確か銀座のグループ展以来だったと思うが、良く覚えていない。それほど久しぶりだったということだ。

ちょうど同じ日に、今度の浜田こども美術館での現代彫刻小品展ポスターとチラシが刷り上って、営業のお兄さん(といっても、PTA活動も忙しい普通にオヤジだけど・・)がワザワザ吉田家まで持参してくれていて、早速周藤さんにそれを見てもらった。
私としては、今年の現代彫刻小品展でひとまず浜田市での彫刻の展覧会を一区切りつけようと思っていて、周藤さんには以前からその話をしていたのだが、彼はそれをどう思っているのかよく分からないまま、展覧会の搬入展示作業などの手伝いのことに話が集中した。
私が企画した展覧会はあくまでも非拘束の任意の団体の事業として進めているので、「準備や会期中くらいちゃんと手伝ってくれよ!」などとエラソォ〜に命令できる立場でもない。だから、基本は周辺の作家に迷惑をかけないように吉田ができるだけ自分で展覧会業務のコトをすませ、あとは、各自の事情や都合にゆだねるふうな気持ちでいるのだが、たとえば周藤さんのような強力な助っ人がセッセと働いてくれているから今まで何とか展覧会を続けることが出来ていたということも事実である。

今から10年くらい前に公僕をリタイヤしてフリーになった時、それまで週休2日に特別休暇や有給休暇が当たり前の暮しがいっきに崩れた。
寺の仕事が土日に入ることもあるし、再就職で嘱託に近い仕事は昼夜の境界もなく不定期に入ってくる。みんなが休んでいる土日に仕事したり、夜中遅くまで仕事が続いたりする。
「何で自分だけ・・・」仕事中に、少し前まで同僚だった人達の顔が脳裏に甦ることもシバシバだった。そんな毎日の日課の乱れになかなか自分の気持ちが切り替わらなくて、それから2年くらいは悶々として暮していたように思う。その後自宅を少し改造してギャラリーをオープンしたら憲正さんの体調が崩れて病院の通院が続くようになった。こうなると、規則正しい休日の保証など期待できるわけもなく、宗門手帳が手放せなくなった。とにかく、五月雨に入ってくるコマゴマした仕事の一つ一つをすぐにメモしておかないと用事が重なったりして収拾がつかなくなる。
今では休みが無いことが当たり前になって、場合によっては晴耕雨読が当然のことで一仕事を片づけるようなこともある。雨が降ればデスクワークや細かな彫刻仕事に切り替えるし、晴れれば外仕事で寺や自宅の営繕で草刈りをしたり薪割りをしたりして過ごし、時々ワイフと日程調整をして休日に切り替えて温泉につかってたりして気楽に暮している。

自分の仕事を窮屈にやりくりして吉田と付き合ってくれている周藤さんには頭がさがる。
今、少しでも周藤さんのような立場の人が楽に動けるようにできないものかと、無い知恵を絞っている。

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