工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

グローバル 

2016/06/05
Sun. 23:31

家族葬から散骨というかたちで葬儀をした檀家さんの3回忌をおつとめした。
病気で亡くなったご本人の意思というか遺言だったようだ。
当家の歴代墓地には墓石もなく塔婆も書くことがなく、せめてお仏壇に位牌くらいはほしいということで49日にあわせて小さな位牌を安座したのが2年ほど前のこと。
私にとっては、俗に云う家族葬の定義が飲み込めなくて釈然としないまま導師一人だけの葬儀をさせていただいた。憲正さんの時代にこういう葬儀をすることは皆無だった。それほど仏教の宗教的認識が日本の一般大衆の社会生活において急激に改変してきたのだろう。

散骨の場所は、島根県隠岐郡海士町の近くにある小さな島だそうだ。
その島は国立公園の中にあるので、むやみに自由に訪れることは許されていなくて、1年に2回の慰霊祭が決められていてそれにあわせて各所から遺族が集まってくるのだそうだ。
日本海を小舟で渡るわけだから、当日の天候の具合によっては慰霊祭が中止になるようなこともあるらしい。私自身は全く情報が入らないままこの度のように遺族の問わず語りで少しずつ状況がつかめてきた程度のことだ。
私のようにまがりなりにでも仏教の宗教的思想を継承していく立場の人間は、諸々の仏事が地域社会との密着性も含めて人の暮しの健全な相互依存を形成する要素のひとつとして大事な日本文化様式を形成するものでもあると思っている。
地球のグローバル化が加速する一方で、やはり、人種や民俗や思想の独自性を確保することも大事な時代の証明になると思うんだけど・・・

このところ連日のように忙しく働いているワイフに半日ほどヒマが出来たので急きょ思いついて一緒に仲良く買い物に出かけた。ワイフが出雲で発見した新しい業務用系列のスーパーへ入ったら、石見銀山で仲良くさせてもらっている友人の家族とバッタリ出合った。石見銀山の町内で見かけることなど希なことなのに、50km近く離れた遠くの町でお互い立ち話で盛り上がったりして、こういうこともあるから面白い。
吉田家はラム肉が目当てだったのだが、なんと冷凍の鴨肉もあった。肉の権威(同級生の獣医)によると、動物の肉はシーズンによって旨さが違うと云うことらしいが、たしかにその通りだと思う。そういえば鴨肉も春から夏にかけて市場で見かけることがない。最後に買ったのはタイ産の鴨肉で4月のことだった。地球規模の渡り鳥なら、「北半球がダメなら南半球があるさ!」みたいなノリで島根のスーパーにあってもおかしくない。

吉田家の玄関先頭上に数年前巣作りをしたツバメの巣が残っている。卵がヒナになってにぎやかになった頃、吉田家に住み着いているアオダイショウにやられて全滅した。その後しばらく空き家が続いていた巣に今年はツバメが帰ってきた。たまたま壊れないで残っていた巣を見つけて羽根休めをしているだけかも知れないが、ヒョッとして卵を抱えたりしているということも無いわけではないから、最近は脱走常習犯のクロにリードをつけてツバメのガードマンをしてもらっている。本猫は狩人の如く低空飛行のツバメを狙っているが、マンマと仕留める確率はかなり低いと思う。町並みをそぞろ歩く観光客の相手をしながら、だいたいが巣の真下でゴロゴロしている。
毎年石見銀山にやってくるツバメは何処産だろう?・・なかなかグローバルなことだ。

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