工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

梅雨の晴れ間 

2016/06/09
Thu. 21:33

「ジャマな木を切ったんですが、いりますか?」
その電話が入ってからずっと気になっていたのだが、やっと今日になって時間の調整がついたので朝早くに電話をしてみたら、お昼前くらいだったら何とかなるだろうと云うことになって、それに併せて結界君を飛ばした。

今日は、おかみさんのデイサービス2回目。
このまま慣れてくれれば、おかみさんの居ない間に万善寺の不具合を少しは修正できるのでとても助かる。
とにかく、デイサービスを楽しんでもらわないと意味の無いことなのでそれが心配なところだ。
はじめのうちは、薪を運びながらそのことが頭の何処かで淀んでいたが、結界君のお尻のデッキに切り倒したばかりの生木の丸太を目一杯積み込んで走っていると、タイヤが路面のデコボコに反応してハンドルがフラリと持っていかれてひっくり返りそうになってしまうものだから、小心者の私はそっちの方が気になって知らない間におかみさんのことが何処かへ消えてしまっていた。

薪をくれたおじさんの軽トラと一緒に石見銀山の吉田家前まで2往復した。
梅雨の雨も降るには降ったが、外仕事に影響するほどでもなくて3時過ぎには全て運び終わることが出来た。
ワイフは遅くなるといっていたし、おかみさんの事も気になるから、汗をたっぷり吸い込んだつなぎをそのままに万善寺へ急いだ。
ひと足違いで、すでにおかみさんは帰宅していた。
デイサービスのファイルノートを見ると、ゆかりごはんに豆腐や野菜中心の昼食メニューが書いてあった。それにお昼寝タイムもあって、三時のおやつもあって、パズルをしたりゲームをしたり歌ったり踊ったり、所内の散歩も少しほどしたようだ。
豚のバラ肉と茹でたスパゲティーをトマトジュースで煮込んだりしてイタリアン風の夕食を作っているあいだじゅう、おかみさんはそんな今日に1日をシャベリ通しだった。

なんとなくいい機嫌のように思えたので、デイサービスは面白いかとたずねたら、「何が楽しいもんかね!しょうもない!」
おかみさんの本心かどうかわからないが、期待をし過ぎた自分が甘かった。
かろうじて自力で歩くことまでは出来ているおかみさんだが、やはり本人は相当無理をして意地を通しているようなところもある。所内で見かけた車椅子の老人とか、痴呆が進んで一人で食事もできなくなっている老人とか、耳が聞こえなくて目が中空を泳いでいる老人とか、そういう人がアァ〜だったコォ〜だったと嬉々として話しつづけるおかみさんを見ると何処かしらひとの不幸を喜んでいるように思えて実に複雑な心境だ。

あと1週間で憲正さんの一周忌法事がある。
案内へ今日になって最後の返事が返ってきた。結局、お檀家さんの参列は1名のみ。
みなさん我が身我が事で必死に生きていらっしゃるのだろう。自分だって似たようなものだからひとのことをとやかく言えないけどね。

IMG_2505.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/2360-47f34f3d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-08