工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

一周忌前日 

2016/06/15
Wed. 22:12

衝動買いのハンモックがキーポンに不評で叱られた。
それでなくても寺暮らしで気分が滅入っているのに・・・つらい・・・

午前中は憲正さんの納骨準備で墓掃除をした。
冬のあいだの枯葉が一面に敷き詰められていたが、かえってそのおかげで雑草が生えなくてすんでいるから比較的楽に掃除ができる。
一般のお墓は直方体の石が重なるが、亡僧や歴代住職のお墓は寸胴の擬宝珠のような円柱に近い形をしていて、手が込むと基礎石が蓮台座になったりする。
現住職は稼ぎが悪くて人望も財力もないから、前住憲正さんのお墓は立派な上等を奮発することができなかった。
それでも、息子思いの優しい人だったから、たぶん笑って許してくれているだろう。
後になって今の墓地がどうなるかわからないから骨壷のまま納骨することにした。
そのうち、私も憲正さんの隣に並ぶか、ひょっとしたら墓地ごと何処かに移転して歴代住職が一緒になって集合墓になるかも知れない。
まぁ、先のことまで今から考えてもしょうがないから、せめて自分の墓くらいは自力で積み立てをするか保険で何とか間に合わせるかして次の代に迷惑をかけないようにしておこうとは思っている。

30基はある墓掃除も楽ではないが、今どきの集合墓や街場の混雑した墓地とちがって、なんとなくそれなりの趣があって私は結構気に入っている。
開祖開山さんのお墓は、あまりにもふるい昔のことだし、万善寺が今の場所に移転したのも江戸の中期のころだから、現存していない。それに昔は古い五輪塔を解体してそのパーツを使い回してお墓にしたりしているから、きちんと体裁のとれた墓石が並びはじめたのは明治以降のことだ。
こうして墓地をながめると、万善寺が宿坊も持たない田舎の小さな山寺であると云うことが良くわかる。

今頃の飯南高原はハチクやササの芽が伸びはじめている頃で、それを食べに山の獣達が民家近くまで近づいてくる。
イノシシがタケノコやミミズをあさって耕作放棄地の至るところを掘り返している。昼のうちは彼等も山に帰っておとなしくしているが朝夕はバッタリと遭遇することもある。
クマも万善寺の近くを通り道にしているから墓へ行く時は鳴り物が手放せない。
墓から境内から六地蔵さんの脇までMacMusicの洋楽をガンガン流しながら掃除をしていたら、畑仕事の近所のおばさんと参道でバッタリと目が合った。
日頃は改良衣に雪駄履きでウロウロしている近所の坊主が、ツナギに長靴に防虫ネットまでかぶって洋楽を聴いている姿にはそう滅多に遭遇できない。

いよいよ明日は法事の本番!久しぶりにじゅん君とキーポンに逢える。
法事と云うのは、こうして日頃疎遠の家族親族が一同に集まることでもあって、それはそれなりに大事な意味のある行事にもなっているのだ。

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