工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

見て見ぬ・・・ 

2016/06/23
Thu. 22:44

気がつけば、あと少しで月末。六月はやたらと万善寺寺務が多くて、彫刻家の吉田は完全に何処かへ消えてしまった感じだ。

憲正さんの墓石建立諸経費と舎利棚殿の建立費の請求が一気に来て、それに1周忌の支払いもあるので、とにかくなんとかして金策するしかない。お檀家さんへ寄進をお願いするか護持会の会計から借りたりするのが寺らしい方法なのだろうが、檀家の財力もそこまで期待できないし、いろいろとめんどくさいところもあるから、とにかく集められるだけかき集めてなんとか切り抜けることにした。
午前中は、そういう寺の会計処理などの書物で過ぎたが、その間中クロが目の前の椅子で爆睡していた。
借りたり通帳から引き出したりする金策を整えて午後の2時過ぎに吉田家の玄関を出た。
頭上では、ツバメの子供たちが一気に大きくなってみんなで揃って巣の縁へ顎を乗せて私を見下ろしている。彫刻プランターを覗くとセキレイの子供が黄色いクチバシをパクパクさせながら蠢いている。近所の屋根でつがいの親鳥がチッチッチと激しく鳴いている。
鳥たちに「頑張れ!へこたれるな!」と励まされているようで、なんとなく元気が出た。
約1時間かけて銀行や郵便局や信用金庫とあらゆる金融機関を駆け巡った。
たった数分の間に金の出し入れで数字がめまぐるしく変化してゼロが激しく増えたり減ったりしたが、どうせ出て行く金だし見て見ぬ振りで通帳を閉じた。

帰宅すると、駐車場にワイフの車がなかった。まだ仕事が終わっていないようだ。
明日から天気が崩れるらしいので、それまでに吉田家の営繕をしておくことにした。
裏庭はこの2年間ほとんど手つかずのまま過ぎた。
私が万善寺に居ることが増えて、吉田家の身の回りのことへ手が回らなくなってしまったことが一番の原因だろう。
それに、ワイフの植栽が複雑でむやみに私が手を入れてしまうととんでもないことになってしまうという現実がある。これは今に始まったことでもなくて、過去に何度も彼女の大事な植栽を草刈機で刈り払ってしまったことがある。その時は散々に叱られて、その後の彼女の落胆と思い出したように繰り返される私へのあてつけがましい愚痴が聞くに耐えられなくなって、それ以来、吉田家裏庭は見て見ぬ振りを決め込むことにした。それでもやはり限界というものがあって、梅雨の雨に目覚めた庭の草木たちが一気にみずみずしく茂り始めると、夫婦の綺麗事だけでは済まされなくなって、ついに実力行使に至った。

ワイフがネコチャンズ用に毛糸の帽子を編んだ。これから暑くなるというのにナンデ今になって??・・一瞬そんな気もしたが、吉田ファミリーではSNSを中心にかなりの大評判になってウケもいいから、この際あまり深く詮索するのはやめることにした。
最近の留守がちなオヤジのせいなのかよくわからないが、このところネコチャンズはワイフへピッタリと寄り添って寝ていることが多い。毛糸の帽子も、ワイフのいいつけを守ってしばらくの間はジッと我慢してぬいぐるみのごとくおとなしくされるままになっている。結局はそれなりに可愛いし、癒しになって疲れも忘れるからまぁいいや!・・・ということで、とにかく見て見ぬ振りで深く詮索しないことにした。

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